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時間の長さ length of time

時間の長さ length of time 考える
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時間の長さについて

森羅万象を科学的に分析するため、哲学的な問いに答えるため、客観的な価値基準で批判的に物事を認識するために、時間の長さ(length of time)、時間の尺度(time scale)についての感覚を養っておくことは重要である。

本稿では、「時間の長さ」「時間の尺度」につき、理系・文系の垣根を超えて、いくつかの階層に分けて可視化することで、感覚的に時間の長さを捉えるとともに、相対的な時間感覚を養えるような目安を提示する。

時間の長い方から、宇宙や地球などの地学(地質学)的な時間軸から、生物学・化石の時間軸になり、歴史学(人類史)・文明の時間軸に推移する。

最後は、暦法(こよみ、カレンダー)による時間の区切り方から、自然現象として観察されたり、人工物による工学的な意味での所要時間に至る。

時間の長さを捉えるテンプレート

スクロールすることによって、23階層に分けた「時間の長さ」を可視的に眺めることができる。

テンプレートはExcelで作成されている。全体を俯瞰して眺めたい方は、表題下のダウンロードボタンから、Excelファイルをダウンロードすることをお勧めする。

注)下記テンプレートは、閲覧の際にAE列以降が一部非表示になる不具合がある。Excelファイルをダウンロードしてご活用頂ければ、元ファイルでは問題なく閲覧できる。

23の時間階層の解説

宇宙の歴史

ビックバンにより、宇宙が誕生して138億年

ここから、92億年後地球が誕生し、98億年後生命が誕生した。

地球史

現在から46億年前地球が誕生した。

40億年前太古代が始まり、原始海洋と原始生命が誕生する。

25億年前原生代が始まり、地球に大量の酸素が満ちるようになる。

多くの生命体が繁栄を始めるカンブリア爆発が起きたのが5.41億年前で、これが顕生代の始まり。

顕生代

大量の化石が出土し、地球が多様な生命に満ち溢れるようになったのが、5.41億年前古生代から。

2億5190万年前に、3度目の大量絶滅(P-T境界)を経験し、恐竜が長く栄える中生代が始まる。

6500万年前に、巨大隕石の落下に伴う5度目の大量絶滅(K-Pg境界)を経て、哺乳類の時代となる新生代が幕開け。

新生代

6500万年前に、被子植物が北半球の温帯で繁茂して、古第三紀が始まる。

2303万年前に、日本列島がユーラシア大陸から分離するとともに、ヒト科が地上に登場する新第三紀が始まる。

人類の祖先となる猿人の化石が登場するのが、第四紀の始まりとされている。より古い年代の化石の発見とともに、第四紀の開始時期が早くなり、本稿記述時点では、258万年前とされている。

第四紀

258万年前に、更新世を迎える。地層年代としては、ジェラシアンが始まる。ここから、頻繁に氷河期と間氷期を繰り返すようになる。

77.4万年前に、チバニアンが始まる。地磁気の逆転現象がよく観察できることから、千葉県市原市田淵にある地層にちなんでこの地質年代の命名がなされた。

このチバニアンに含まれる30万年前頃に、ホモ・サピエンスが登場する。

完新世

最終氷期が終わる約1万年前(1万1,700年前)に始まる。

農耕9700万年前に始まる。

8200年前に大規模な寒冷化が起こり、4200万年前に大規模な乾燥化を迎える。

B.C.3000頃に青銅器文明としてのいくつかの初期文明が栄える。

B.C.1200のカタストロフは、ヒッタイトが保有していた鉄器が各地に広がり、本格的に鉄器時代が始まったことを指す。

時代区分

ルネサンスのころ、西洋史において古代、中世、近代という3区分法が用いられるようになる。

B.C.3000頃にエーゲ文明が成立した時点から古代が始まったとされる。

476 A.D.に西ローマ帝国が滅亡した時点で中世が始まったとされる。

1789 A.D.のフランス革命以後を近代というようになる。

中世から近代への移行期間につき、日本史では安土桃山時代から江戸時代を、西洋史でも、東ローマ帝国滅亡1453 A.D.)以降を近世、と呼ぶこともある。

千年紀

千年紀は、西暦を1000年単位で区切った期間を指す。英語ではミレニアム(millennium)となる。

西暦1001年から西暦2000年(11世紀から20世紀)が2千年紀で、現在は3千年紀である。

世紀

西暦を100年単位で区切った範囲に対しての呼称で、百年紀(century: センチュリー)のこと。

西暦0年は存在しないので、例えば、20世紀は、1901年1月1日に始まり、2000年12月31日に終わる100年間となる。

干支(かんし:還暦=60年)

十干十二支を組み合わせた60年を周期とする。

(10と12の最小公倍数が60)

年代(十年紀)

十年紀(decade, decennium)とは、紀年を10年単位で区切ったもの。

西暦には0年が存在しないので、本来は西暦の下一桁が1 – 0の10年間を一つの区切りとする。

しかし、一般的には、「–0年代」という表現の場合は西暦の下一桁が0 – 9の10年間(例:2000年-2009年で2000年代)で区切ることが多い。

一年(二十四節気)

1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。

約15日間

例:立春、啓蟄、大暑、小寒など

注)上記テンプレートでは、右への横スクロールで全体を確認できる

一年(七十二候)

二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間。

例:東風解凍(はるかぜこおりをとく)、草木萌動(そうもくめばえいずる)、雉始雊(きじはじめてなく)

1か月

大の月、小の月の違いから、28日~31日の期間。約10日毎に分ける場合は、上旬(初旬)、中旬、下旬となる。

太陰暦(旧暦)では、月の満ち欠けの周期を用いたが、太陽暦では厳密には関係しないため、「月」という用語は慣習的に残っているだけという見方もできる。

一週間(七曜、六曜)

六曜は唐代の中国が発祥。明治期に西洋から七曜が導入されたために、これと区別するために「六」曜と呼ぶようになる。

六曜は6日、七曜は7日

日(24時間)

西洋から24時間制(または12時間制の午前午後で×2)が導入される前は、十二時辰が用いられていた。

24時間制に合わせるために、十二時辰を2小時で分けて24時間区切りとした。また、4刻により、30分単位で時間表示(鐘を打って知らせる)した。

これらは、「草木も眠る、うしみつ時」「正午」「おやつ」という言葉の由来となっている。

時間(3時間=180分)

3時間=180分の間に行われる事物を並べた。

時間(1時間=60分)

1時間=60分の間に行われる事物を並べた。

時間(10分)

10分の間に行われる事物を並べた。

時間(1分=60秒)

1分=60秒の間に行われる事物を並べた。

時間(1秒=1000ミリ秒)

1秒=1000ミリ秒の間に行われる事物を並べた。

時間(0.1秒=100ミリ秒)

0.1秒=100ミリ秒の間に行われる事物を並べた。

時間(0.01秒=10ミリ秒)

0.01秒=10ミリ秒の間に行われる事物を並べた。

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