名数とは
「名数」の定義の一つに、「同類のものをいくつかまとめ、一定の数をつけて呼ぶ名称」というものがある。事物に特定の数を添えて称える慣習から来たものである。古くは「事数」ともいった。
例)「二聖」「三筆」「四天王」「五賢帝」「六歌仙」「竹林の七賢」「八旗」「九品」「十哲」
「名数」には、「三艘」「四匹」「五羽」という助数詞が付いた数字一般を指す意味もある
漢籍の範囲では、南宋の儒学者王応麟(1223年 – 1296年)が成した『小学紺珠』10巻が嚆矢とされる。王応麟は、科挙に合格後(進士及第後)、学問が好きすぎて、さらに、南宋5代皇帝理宗が臨時に行った非常特別の人材登用のための制挙のひとつである博学宏詞科の試験に及第した。
王応麟は、名数が時代や地域によって数え方が異なっていくため、初学者の遺忘に備え,読書の理解を助けるべく、名数を16類に分類配列し、典故をあげて諸説を列挙した。
- 天道(❶天地自然の道理、❷神/天帝/上帝、またその神の意思)
- 律歴(こよみ)
- 地理
- 人倫
- 性理
- 人事(人間に関する事柄、人間社会の事件)
- 芸文
- 歴代
- 聖賢
- 名臣
- 氏族
- 職官
- 制度
- 器用(❶役に立つ大切な器物、❷容貌/人柄/器量)
- 儆戒(過ちを起こさないよういましめること)
- 動植(動植物)
名数一覧
以下、追加予定
- 日本仏教・神道における名数
- 暦における名数
- エンタメ・芸能における名数
- スポーツにおける名数
- 世界史における名数
- 地理における名数
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