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歴代インド首相 Prime Ministers of India

歴代インド首相 Prime Ministers of India リベラルアーツ
「ネルー」「インディラ・ガンディー」「バジパイ」「シン」「モディ」歴代インド首相 Prime Ministers of India

インド首相について

インドは議院内閣制を採り、首相が政府の長として行政を統括する。首相はインドの大統領に助言し、連邦閣僚会議の長を務める。首相と大統領はインド議会、すなわちローク・サバー(下院)とラージヤ・サバー(上院)のいずれの議員でも就任可能である。しかし、下院で多数派を占める政党または連立政権与党の議員である必要がある。

大統領は形式的・象徴的・儀礼的な存在として、任期は5年、ローク・サバー(下院)とラージヤ・サバー(上院)の議員、及び州議会議員による間接選挙で選出される。

首相が長を務める連邦閣僚会議は大統領に任命される。首相は行政事務の管理において大統領を補佐する。連邦閣僚会議はインド憲法第75条第3項より、下院に対して責任を持つ。首相は、ローク・サバーの過半数の信任を受ける必要があり、大統領の指示により、過半数を証明できない場合は辞任せねばならない。

インド独立(1949年-)

  • 1949.11.26 インド憲法が成立
  • 1950.1.26 共和制に移行

氏名

内閣

在任期間

事績

初代

初代

1947.8.15 – 1952.4.15

第1次ネルー内閣

1947.10.27-1948.12.31 第一次印パ戦争

1948.1.30 マハトマ・ガンディー暗殺される

1948.9 ポロ作戦によりニザーム藩王国(ハイダラーバード藩王国)を併合

1949.1 インド準備銀行、中央銀行として新発足

1949.8 インド・ブータン友好条約締結

1949.9 ドラヴィダ進歩連盟結成

1950.1.26 インド憲法施行

  • 分離選挙の廃止(ヒンドゥー/イスラム)
  • 普通選挙制の導入
  • 基本的人権の尊重
  • 議院内閣制

1950.7 ネパールと平和友好条約締結

1950.12 シッキムと平和友好条約締結

1951.1 ウッタル・プラデーシュ州政府、土地改革法制定

1951.4 第一次五カ年計画

1951.10-52.2 第1回総選挙実施、インド国民会議派大勝

2代

1952.4.15 – 1957.4.4

第2次ネルー内閣

1953.10 初の言語州アーンドラ・プラデーシュ州発足

1953.12 インド・ソ連5か年通商協定調印

1954.6 中華人民共和国の周恩来首相と「平和五原則」を合意

1954 フランス領ポンディシェリー・マーヘーを併合

1955.1 インド国民会議派第60回アヴァディ大会開催、社会主義型社会建設を決議

1955.4.18 アジア・アフリカ会議(バンドン会議)「平和十原則」

1956 第二次五か年計画(マハラノビス・モデル/ネルー・マハラノビス・モデル)

1956.11 言語別州再編成法施行

1957.2-3 総選挙実施、ケーララ州で共産党政権誕生

3代

1957.4.18 – 1962.4.2

第3次ネルー内閣

1959.3.31 ダライ・ラマ14世がインドへ亡命

1959.7 ケーララ州に大統領統治を導入

1960.2 ニューデリーでネルー・フルシチョフ会談

1960.9 インド・パキスタン間でインダス川水利条約締結

1961.12 ポルトガル領ゴア・ダマン・ディウを武力占領

4代

1962.4.2 – 1964.5.27

第4次ネルー内閣

1962.10-11 中印国境紛争

1963.4 公用語法可決

1964.5.27 首相在任途中で心臓発作により死去

代理

4代

1964.5.27 – 1964.6.9

第1次ナンダー内閣

内務大臣から昇格

1964.8 ボンベイで世界ヒンドゥー協会(VHP)結成

2代

5代

1964.6.9 – 1966.1.11

シャーストリー内閣

1964.9 インド・ソ連間で軍事協定調印

1965.1 公用語法施行、マドラス中心に各地で反ヒンディー語暴動を惹起

1965:8-9 第二次印パ戦争

1966.1 タシケント宣言

代理

5代

1966.1.11 – 1966.1.24

第2次ナンダー内閣

内務大臣から昇格

3代

6代

1966.1.24 – 1971.3.15

第1次インディラ・ガンディー内閣

1966.8 ビハール州で大洪水発生

1967.3 ナクサライトの武装闘争開始

マドラス州にドラヴィダ進歩連盟政権誕生

1968.1 改正インド公用語法制定

1969.4 第4次5か年計画 緑の革命

1969.7 主要14銀行国有化

1969.11 インド国民会議派、インディラ派と長老派に分裂

7代

1971.3.16 – 1977.3.24

第2次インディラ・ガンディー内閣

1971.4 バングラデシュ民主共和国独立宣言

1971.8 インド・ソ連平和友好協力条約締結

ネパールと貿易・通過条約締結

1971.12 第三次印パ戦争

1972.3 インド・バングラデシュ友好平和協力条約締結

1972.7 インド・パキスタン首脳会議でシムラ協定締結

1974.5 初の地下核実験に成功

1974.6 ビハール州でJ・P・ナーラーヤン率いる大衆デモ「全面革命 (Total Revolution)」

1975.5 シッキム王国、インドに吸収・併合(シッキム州成立)

1975.6 非常事態宣言

1976.1 石油会社国有化

1977.3 総選挙で人民党(ジャナタ党)圧勝

4代

8代

1977.3.24 – 1979.7.28

5代

9代

1979.7.28 – 1980.1.14

チャラン・シン内閣

初の非バラモン首相

1979 第2次石油危機

6代

10代

1980.1.14 – 1984.10.31

第3次インディラ・ガンディー内閣

1980.4 インド人民党(BJP)結成

1980.12 後進諸階級委員会が報告書(マンダル報告)をインド政府に提出

1982.10 国営自動車会社マールティ・ウドヨーグ社、鈴木自動車と小型乗用車製造協定を締結

1983.2 アッサム州で民族暴動発生

1984.6 政府軍、アムリトサルのシク教黄金寺院を制圧

1984.10 インディラ・ガンディー首相暗殺

7代

11代

1984.10.31 – 1989.12.2

ラジーヴ・ガンディー内閣

1984.11 ニューデリー中心に反シク教徒暴動発生

1984.12 ボーパールの化学工場で毒ガス流出事故発生、死傷者多数

1985.5 テロリスト・破壊活動(防止)法成立

1985.10 改正ダウリー禁止法発効

1985.12 南アジア地域協力連合(SAARC)発足

1987.4 ラジーヴ・ガンディー首相を巻き込むボフォールズ疑獄発覚

1987.7 インド・スリランカ和平合意協定締結、インド平和維持軍のスリランカ派遣決定

1988.2 短距離地対地戦術ミサイル「プリトヴィ」発射実験成功

1988.11 モルディブにおけるクーデター鎮圧のため派兵

1988.10 ジャナタ・ダル結成

1989.3 ネパールに対する経済封鎖

1989.5 中距離地対地弾道ミサイル「アグニ」発射実験成功

1989.11 ラジーヴ・ガンディー首相、アヨーディヤーのラーマ寺院建立定礎式容認を表明

8代

12代

1989.12.2 – 1990.11.10

V.P シン内閣

1989 指定カースト及び指定部族法制定

1990.3 ビハール州にジャナタ・ダル L・P・ヤーダヴ首班内閣発足

1990.8 イラクのクウェート侵攻、インドの経済危機が深刻化

V・P・シン、マンダル報告中の勧告実施を発表

1990.10 アヨーディヤーでラーマ寺院建立定礎式が強行される

9代

13代

1990.11.10 – 1991.6.21

チャンドラ・シェーカル内閣

1991.5 元首相ラジーヴ・ガンディー暗殺

10代

14代

1991.6.21 – 1996.5.16

ラーオ内閣

1991.7 経済自由化・新産業政策発表

1992.5 「タミル・イーラム解放の虎」を非合法化

1992.12 アヨーディヤーのバーブルのモスク破壊、各地でヒンドゥー・ムスリム間暴動が起る

1993.12 ウッタル・プラデーシュ州に社会党(SP)・大衆社会党(BSP)連立政権誕生

1995.12 東南アジア諸国連合(ASEAN)の全面的対話相手国となる

11代

15代

1996.5.16 – 1996.6.1

第1次ヴァージペーイー内閣

(日本語表記ではバジパイとされることも多い)

政府が議会の信任を得られず2週間で総辞職

12代

デーヴェー・ガウダ
H. D. Deve Gowda

デーヴェー・ガウダ H. D. Deve Gowda

ジャナタ・ダル (JD)/統一戦線

16代

1996.6.1 – 1997.4.21

デーヴェー・ガウダ内閣

1996.6 包括的核実験禁止条約(CTBT)拒否

1997.7 アジア地域フォーラム会議(ARF)に参加

13代

17代

1997.4.21 – 1998.3.19

グジュラール内閣

1997.5.10 連邦政府が任命したビハール州知事に飼料詐欺事件でラル・ヤダブの起訴を正式要請

1997 ウッタル プラデーシュ州での大統領の統治の勧告

1997.8.28 ジャイナ教委員会の報告書が政府に提出

14代

18代

1998.3.19 – 1999.10.12

第2次ヴァージペーイー内閣

1998.5.11 地下核実験成功

5.14 国際連合安全保障理事会、インド核実験非難決議を採択

1999.2 パキスタンのナワーズ・シャリーフ首相とラホールで首脳会談「ラホール宣言」

1999.5 カシミール地方で、インド・パキスタン間の大規模局地戦が勃発(カルギル紛争)

19代

1999.10.13 – 2004.5.22

第3次ヴァージペーイー内閣

国民民主連合内閣発足

2001.1 グジャラート州で大地震発生

2001.10 V・S・ナイポールがノーベル文学賞受賞

2001.12 イスラーム過激派グループが国会議事堂を襲撃

2002.2 グジャラート州のゴードラーで列車焼き討ち事件発生、各地でヒンドゥー・ムスリム間暴動が起る

2003.6 訪中、国境貿易を再開する覚書に署名

2004.1 南アジア地域協力連合首脳会議でパキスタンの大統領パルヴェーズ・ムシャラフとの首脳会談「複合的対話」

15代

20代

2004.5.22 – 2009.5.22

第1次マンモハン・シン内閣

総選挙で国民会議派がインド人民党を破って第一党、国民会議総裁であるソニア・ガンディーから指名

インド独立以来ヒンドゥー教徒以外の初めてとなる首相就任(シク教徒)

2005 パキスタンと共に上海協力機構にオブザーバー加盟

2007.7 米印原子力協力を妥結

2008.11 ムンバイ同時多発テロ

2009 インド固有識別番号庁(UIDAI)を創設、アーダールシステムの整備を決定

21代

2009.5.22 – 2014.5.26

第2次マンモハン・シン内閣

2013.4 合同議会委員会(JPC)からの2G事件関与の疑いで呼び出し、出席拒否

16代

ナレンドラ・モディ
Narendra Damodardas Modi

ナレンドラ・モディ Narendra Damodardas Modi

インド人民党 (BJP)

22代

2014.5.26 – 2019.5.30

第1次モディ内閣

2014.6.9 経済政策を発表「モディノミクス」

2014.7.15 BRICSサミットで新開発銀行と外貨準備基金の設立文書に署名

2015 アジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加

2015.7.10 上海協力機構にパキスタンと共に正式加盟

2016.11.8 500ルピーと1000ルピーの2種類の高額紙幣の発行停止の公表

2018.7 インド国民であることを示す国民登録簿(NRC)を発表

2018.10.31 統一の像落成式

2019.2.26 バーラーコート空爆

23代

2019.5.30 –
現職

第2次モディ内閣

2019.12 非イスラム教徒の不法移民に国籍を与える市民権改正法(CAA)を成立

2020年中印国境紛争

2024.4.19-6.1 国民議会(下院)議員(第18期)の総選挙が実施、インド人民党率いる政党連合「国民民主同盟」が政権を獲得、モディが首相に再任される

参考リンク

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