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中国思想史・中国哲学史 History of Chinese thought

中国思想史・中国哲学史 History of Chinese thought リベラルアーツ
中国思想史・中国哲学史 History of Chinese thought

初期思想 夏・商(殷)・周

三皇五帝の時代

  • 易姓革命:孟子による儒教の教えと五行思想などから王朝の交代を正当化する理論
    • 禅譲:堯⇒舜⇒禹(夏王朝)
    • 放伐:武力によって追放される
      • 殷の湯王が夏の暴君桀王を討った(夏⇒商(殷))
      • 周の武王が殷の暴君紂王を討った(商(殷)⇒東周)

先秦思想 諸子百家

儒家 儒教

五常(仁・義・礼・智・信)という徳性を拡充することにより五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)関係を維持する

徳治主義:徳のある統治者がその持ち前の徳をもって人民を治めるべきである

孔子[孔丘]
曾子[曽参]
子思[孔伋]
孟子[孟軻]
荀子[荀況]

孔門十哲

孔子の弟子の中でも最も優れた10人の弟子

1. 徳行(仁徳を身に着け、礼を実践している人)

顔淵(がんえん)/ 顔回(がんかい)
『至聖先賢半身像』より、顔回
閔子騫(びんしけん)
冉伯牛(ぜんはくぎゅう)
仲弓(ちゅうきゅう)

2. 政事(内政・外交共に政治的な能力がある人)

冉有(ぜんゆう)
季路(きろ)/ 子路(しろ)/ 仲由
母のために米を背負って百里歩いた二十四孝の話にちなんだ像

3. 言語(弁舌の才、議論が得意な人)

宰我(さいが)
子貢(しこう)

4. 文学(学問の才、詩・書・礼・楽に通じている人)

子游(しゆう)
子夏(しか)

儒家八派

孔子の死後、戦国時代における儒家の8学派

1. 子張の儒 子張(しちょう)(BC503 – ?)

2. 子思の儒 子思(しし)(BC483 – BC402)

3. 顔氏の儒 顔淵(がんえん)(BC521 – BC490頃)

4. 孟氏の儒 孟子[孟軻] (BC372頃 – BC289頃)

5. 漆彫氏の儒 漆彫開(しっちょうかい)(BC540 – ?)

6. 仲梁氏(仲良氏)の儒 仲梁(仲良)(ちゅうりょう)(BC3世紀前半)

7. 孫氏の儒 荀子[荀況](BC320頃 – BC230頃)

8. 楽正氏の儒 楽正子? 楽正子春?

道家 老荘思想

根源的な自然の道に従う無為自然の生き方を主張

老子[李耳](りじ)
荘子[荘周]

墨家

  • 十論
    1. 兼愛(兼愛交利)
    2. 非攻
    3. 尚賢
    4. 尚同
    5. 節用
    6. 節葬
    7. 非命
    8. 非楽
    9. 天志
    10. 明鬼
  • 歴代鉅子
    1. 墨翟
    2. 禽滑釐(きんこつり)
    3. 孟勝
    4. 田襄子
  • 墨家三派
    • 相里氏
    • 相夫氏
    • 鄧陵氏

名家

名(ことば)と実(事物)との関係を論じた学派

恵施(けい し)

法家

儒家の述べる徳治のような信賞の基準が為政者の恣意であるような統治ではなく、厳格な法という定まった基準によって国家を治めるべしという立場

管子[管仲](かん ちゅう)
商子[商鞅 公孫鞅](しょう おう、こうそん おう)

縦横家

時勢の変化を洞察して政治,特に外交政策について巧みな弁舌をもって諸侯に説いた一群の人々
合縦策、連衡策

蘇秦(そ しん)

陰陽家

世界の万物の生成と変化は陰と陽の二種類に分類されるという陰陽思想
陰陽五行説

雑家

儒家、道家、法家、墨家など諸家の説を取捨、総合、参酌した(百科全書的)学派

鬼谷子(きこくし)

農家

すべての人は農耕に従事し,勤倹に努めるべきことを,神農の教えとして説く

小説家

故事(世間の出来事、説話など)を語り伝え、書物にして残す

兵家

軍略と政略を説く

『漢書』「芸文志」にて以下4区分に整理される

兵権謀家 大局的戦略

  • 孫子[孫武](そん ぶ)(生没年未詳、BC535頃 – ?)
    • 『孫子』、武経七書に数えられる。「漢書」「芸文志」では『呉孫子兵法』八十二篇
鳥取県湯梨浜町燕趙園の孫武(孫子)像
  • 孫臏(そん ぴん)(BC4世紀頃)
    • 『孫臏兵法』。「漢書」「芸文志」では『斉孫子兵法』八十九篇
呉子[呉起](ご き)
商子[商鞅 公孫鞅](しょう おう、こうそん おう)
范蠡(はん れい)
韓信(かん しん)
淮陰侯韓信(『晩笑堂竹荘畫傳』)

兵形勢家 局所的戦術

蚩尤。後漢代の山東省の墓壁画
  • 尉繚(うつ りょう)(生没年不詳)
    • 『尉繚』三十四篇(あるいは『尉繚子』)、武経七書に数えられる
項羽 / 項籍(こう う、こう せき)

兵陰陽家 陰陽家の五行思想を取り入れた超自然的な兵法

  • 孟子
    • 『孟子』一篇、儒学者の孟軻と同一人物かは不明
  • 師曠(し こう)(生没年不詳)
    • 『師曠』八篇
  • 萇弘(ちょう こう)
    • 『萇弘』十五篇、周の霊王~敬王の頃の賢臣

兵技巧家 武術

伍子胥(ご ししょ)
伍子胥像(蘇州盤門伍子胥祠)
李広(り こう)
  • 王賀
    • 『護軍射師王賀射書』五篇、新の皇帝王莽の曽祖父で武帝の繡衣御史を一時期務めていた人物が同姓同名

その他

太公望呂尚(たいこうぼう、りょ しょう)
  • 司馬穰苴(しば じょうしょ)(生没年不詳)
    • 『司馬法』現存五篇、武経七書に数えられる。『漢書』「芸文志」では、『軍礼司馬法』百五十五篇は、聖王である湯王・武王の精神を遺すものとされ、兵書略ではなく、六芸略の一つ礼家の書籍と分類されている
  • 黄石公(こうせきこう)(生没年不詳)
    • 呂尚の『六韜』『三略』を撰録し張良に授けたとされる半伝説的人物
黄石公(こうせきこう)
黄石公/『列仙酒牌』より

両漢時代

儒教の国教化、五経博士
塩鉄論争
今古文論争

儒家 儒教

経学

  • 訓詁学(漢・唐)
    1. 義疏学(六朝期)
    2. 性理学(義理学)(宋・明)
    3. 考証学(清朝)

小学

  • 訓詁学
  • 音韻学
  • 文字学
賈誼(かぎ)
董仲舒(とう ちゅうじょ)
劉向(りゅう きょう)
許慎(きょ しん)

その他の知識人

揚雄/楊雄(よう ゆう)

魏晋南北朝時代

儒家 儒教

杜預(と よ)

玄学

「三玄の書」『易経』『老子』『荘子』の解釈をする学問
他の儒教の経典の解釈やその他派生する問題についての議論・著作へと発展

葛洪(かつ こう)
葛洪/『列仙酒牌』より

竹林の七賢

竹林の七賢

1. 阮籍(げん せき)(210 – 263)

阮籍(げん せき)

2. 嵆康(けい こう)(210 – 263)

嵆康(けい こう)
琴を弾く嵆康(明時代画)

3. 山濤(さん とう)(205 – 283)

山濤(さん とう)
山濤(左)と王戎(4世紀のレリーフ)

4. 劉伶(りゅう れい)(221頃 – 300頃)

5. 阮咸(げん かん)(生没年不詳)

阮咸(げん かん)

6. 向秀(しょう しゅう)(生没年不詳)

7. 王戎(おう じゅう)(234 – 305)

仏教

大乗仏教

大乗仏教
仏図澄(ぶっとちょう)
慧遠(えおん)
廬山の慧遠・『晩笑堂竹荘畫傳』より
法顕(ほっけん)
アショーカ王宮殿跡の法顕
鳩摩羅什(くまらじゅう)
キジル石窟の入り口前の広場に最近建てられた鳩摩羅什の像
謝霊運(しゃ れいうん)

禅宗

菩提達摩(ぼだいだるま)
達磨を描いた 月岡芳年『月百姿 破窓月』(木版画 1887年)
慧可(えか)
僧璨(そうさん)

道教

陶弘景(とう こうけい)

隋唐時代

儒教

王通(おう とう)

仏教

天台智顗(てんだいちぎ)
玄奘(げんじょう)
義浄(ぎじょう)
義浄の想像図

禅宗

道信(どうしん)
弘忍(ぐにん、こうにん)
北宗禅
神秀(じんしゅう)
南宗禅
慧能(えのう)
慧能の即身仏(広東省韶関市南華寺)
神会(じんね)

道教

司馬承禎(しば しょうてい)
司馬承禎・『晩笑堂竹荘畫傳』より

宋元時代

儒教

唐宋八大家

隠逸を尊ぶ老荘趣味的な文人の嗜好をあらため、廉士として積極的に社会にまじわり、経世済民の経済概念の手段としての文学を行うべしという儒学的文人観の復興

1. 韓愈(かん ゆ)(768 – 824)

韓愈(かん ゆ)
韓愈・『晩笑堂竹荘畫傳』より

2. 柳宗元(りゅう そうげん)(773 – 819)

柳宗元(りゅう そうげん)
柳宗元・『晩笑堂竹荘画傳』より

3. 欧陽脩(おうよう しゅう)(1007 – 1072)

欧陽脩(おうよう しゅう)
欧陽脩・『晩笑堂竹荘畫傳』より

4. 蘇洵(そ じゅん)(1009 – 1066)

蘇洵(そ じゅん)
蘇洵・『晩笑堂竹荘畫傳』より

5. 蘇軾(そ しょく)(1037 – 1101)

蘇軾(そ しょく)

6. 蘇轍(そ てつ)(1039 – 1112)

蘇轍(そ てつ)
蘇轍・『晩笑堂竹荘畫傳』より

7. 曾鞏(そう きょう)(1019 – 1083)

曾鞏(そう きょう)
曾鞏・『晩笑堂竹荘畫傳』より

8. 王安石(おう あんせき)(1021 – 1086)

王安石(おう あんせき)
司馬光(しば こう)
李侗(り とう)
李侗(『晩笑堂竹荘画伝』より)

宋明理学(理学)

朱子学と陽明学のこと

宋学 朱子学 程朱学(程朱理学)・程朱学派、性理学

1. 邵雍(しょう よう)(1012 – 1077)

邵雍(しょう よう)
邵堯夫・『晩笑堂竹荘畫傳』より

2. 周敦頤(しゅう とんい)(1017 – 1073)

周敦頤(しゅう とんい)
周敦頤・『晩笑堂竹荘畫傳』より

3. 張載(ちょう さい)(1020 – 1077)

張載(ちょう さい)
張載・『晩笑堂竹荘畫傳』より

4. 程顥(てい こう)(1032 – 1085)

程顥(てい こう)
程顥・『晩笑堂竹荘畫傳』より

5. 程頤(てい い)(1033 – 1107)

程頤(てい い)
程頤・『晩笑堂竹荘畫傳』より
羅 従彦(ら じゅうげん)
羅従彦・『晩笑堂竹荘畫傳』より
楊亀山(『晩笑堂竹荘画伝』より)
朱子[朱熹](しゅ き)
張栻(ちょう しょく)
呂祖謙(りょ そけん)
真徳秀(しん とくしゅう)
真徳秀・『晩笑堂竹荘畫傳』より
心学、明学、陸王学
陸九淵(陸象山)(りく きゅうえん、りく しょうざん)
陸九淵・『晩笑堂竹荘畫傳』より
元の二大儒

明時代

心学、明学、陸王学

Chen Baisha’s portrait (Guangdong Museum)
王守仁(王陽明)(おう しゅじん、おう ようめい)
王畿(おう き)
羅洪先(ら こうせん)
李贄 /李卓吾(り し、り たくご)
劉宗周(りゅう そうしゅう)

清時代

明末清初

方以智(ほう いち)
王夫之(おう ふうし)
呂留良(りょ りゅうりょう)

考証学

独自の思想よりも文献上の証拠に基づいて実証的に解釈する学問として発達

浙西学派

音韻学・訓詁学・金石学といった言語学的研究や礼学を重視
呉派と皖派の両派は浙西学派とも総称

顧炎武(こ えんぶ)
呉派
恵棟(けい とう)
銭大昕(せん たいきん)
皖派 戴段二王の学
戴震(たい しん)
段玉裁(だん ぎょくさい)
王念孫(おう ねんそん)
王引之(おう いんし)
浙東学派 浙東史学

歴史学を重視

黄宗羲(こう そうぎ)
万斯同(ばん しどう)
全祖望(ぜん そぼう)
揚州学派
汪中(おう ちゅう)
阮元(げん げん)
阮元像 1808
焦循(しょう じゅん)
清代学者像伝』より
常州学派 今文学派 公羊学派

漢代今文経学を重視する学派
経世致用の学を提唱

龔自珍(きょう じちん)

清代学術

袁枚(えん ばい)
羅聘画、袁枚像、京都国立博物館所蔵
皮錫瑞(ひ しゃくずい)
皮錫瑞(『清代学者象伝』)

清末以降

魏源(ぎ げん)
厳復(げん ふく、げん ぷく)
辜鴻銘(こ こうめい)
康有為(こう ゆうい)

考証学

兪樾(ゆ えつ)
晩年の兪樾
孫詒譲(そん いじょう)
王先謙(おう せんけん)

民国

孫文(そん ぶん)
章炳麟(しょう へいりん)
黄 興(こう こう)
梁啓超(りょう けいちょう)
1901年4月17日撮影
劉師培(りゅう しばい)
胡適(こてき)
王国維(おう こくい)

マルクス主義

陳独秀(ちん どくしゅう)
李大釗(り だいしょう)
毛沢東

新儒家

儒学を西洋哲学との関係のなかで現代的に解釈する

第一世代(1921年-1949年)

熊十力(ゆう じゅうりき、Xiong Shili)
梁漱溟(りょう そうめい)
Who’s Who in China 5th ed. (1936)
張君勱(ちょう くんばい)
Who’s Who in China 3rd ed. (1925)
銭穆(せん ぼく)
馮友蘭(ふう ゆうらん)

第二世代(1950年-1979年)

方東美(ほう とうび)
徐復観

第三世代(1980年-)

霍韜晦
余英時(よ えいじ)

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