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日本思想史 History of Japanese thought

日本思想史 History of Japanese thought リベラルアーツ
日本思想史 History of Japanese thought

古代

儒教

513年:百済より五経博士が渡日して以降に日本伝来
5世紀頃、王仁(わに)が『論語』を持って渡来したという伝承が『古事記』などにある

吉備真備(きび の まきび)
『皇国二十四功 吉備大臣』月岡芳年作
菅原道真(すがわらの みちざね)
藤原在衡(ふじわら の ありひら)

南都六宗 奈良仏教

仏教公伝(552年説/538年説)
大乗仏教(北伝仏教)

三論宗(さんろんしゅう)

『中論』『十二門論』『百論』
空を唱える事から、空宗とも
華厳宗や真言宗に影響を与えた

成実宗(じょうじつしゅう)

三論宗の付宗(寓宗)
『成実論』を研究する論宗(経を所依とせず、論を所依とする宗派)

法相宗(ほっそうしゅう)

法相(ほっそう)とは、存在のあり方を指す
唯識:個人、個人にとってのあらゆる諸存在が、唯(ただ)、八種類の識によって成り立っている
インド瑜伽行派(唯識派)の思想を継承

倶舎宗(くしゃしゅう)

説一切有部:主観的な我(人我)は空だが客体的な事物の類型(法)は三世に渡って実在する
法相宗の付宗(寓宗)

華厳宗(けごんしゅう)

『華厳経』
仏になることを目的とするのではなく、最初から仏の立場に自分を置いて考え、行動することを求めるのが華厳思想

良辨(ろうべん、りょうべん)

律宗(りっしゅう)

「戒律:修行者の生活規律」の研究と実践を主とする
戒:自発的に規律を守ろうとする心のはたらき
律:他律的な規則

鑑真(がんじん)
唐招提寺に安置されている国宝「鑑真和尚像」

平安仏教

密教、山岳仏教。平安二宗といえば「真言宗」と「天台宗」を指し、場合によっては「融通念仏宗」も含める。

真言宗

六大(六大縁起)の教え、曼荼羅の教え、三密修行、即身成仏

空海(くうかい)
空海の肖像(真如様大師)

天台宗

五時八教という教相判釈(経典成立論)を説き、止観によって仏となることを説いた

最澄(さいちょう)
最澄像(国宝)平安時代(11世紀)一乗寺蔵

融通念仏宗(大念仏宗)

「1人の念仏が万人の念仏に通じる」という立場から、口称の念仏で浄土に生まれると説く

陰陽道

陰陽五行説を起源として日本で独自の発展を遂げた呪術や占術の技術体系

天文道

天文現象の異常(天文異変/天変現象)を観測・記録し、その地上への影響について研究する

安倍 晴明(あべ の せいめい/はるあき/はるあきら/はれあきら)
安倍晴明(菊池容斎・画『前賢故実』)

暦道

暦を作成するための学問(暦学)

中世

鎌倉仏教

浄土思想の普及や禅宗の伝来の影響によって新しく成立した仏教宗派
「旧仏教」の要求するようなきびしい戒律や学問、寄進を必要とせず(ただし、禅宗は戒律を重視)、ただ、信仰によって在家(在俗生活)のままで救いにあずかることができると説く

浄土宗

絶対他力(他力本願):自らの修行によって悟りを得るのではなく、阿弥陀仏の本願に頼って成仏する
専修念仏(口称念仏):「南無阿弥陀仏」の名号を口に出して称える

法然(ほうねん)
披講の御影(隆信御影)

浄土真宗(真宗・一向宗)

一念発起:一度信心をおこして念仏を唱えれば、ただちに往生が決定する
悪人正機説:自分は「悪人」であると目覚させられた者こそ、阿弥陀仏の救済の対象であることを知りえる

親鸞(しんらん)
安城御影

時宗

賦算:念仏を記した札を配り、受けとった者を往生させる
踊念仏:太鼓・鉦などを打ち鳴らし、踊りながら念仏・和讃を唱える

一遍(いっぺん)
宝厳寺が所蔵していた木造一遍上人立像(2013年8月10日の火災で焼失)

法華宗(日蓮宗)

『法華経』
四箇格言:真言亡国、禅天魔、念仏無間、律国賊

日蓮(にちれん)
波木井の御影 (身延山久遠寺蔵)

臨済宗

坐禅を組みながら、師の与える問題を1つ1つ解決しながら(公案問答)、悟りに到達する

栄西(えいさい、ようさい)
明菴栄西像

曹洞宗

専ら坐禅に徹する黙照禅、只管打坐
出家在家に拘らず求道者各自が悟りを開くことを標榜する

神道

吉田神道

本地垂迹説である両部神道や山王神道に対し、反本地垂迹説(神本仏迹説)を唱え、本地で唯一なるものを神として森羅万象を体系づけ、汎神教的世界観を構築

吉田 兼倶(よしだ かねとも)

儒教

孔子を始祖とする思考・信仰の体系。五常(仁・義・礼・智・信)という徳性を拡充することにより五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)関係を維持することを教える。

薩南学派

桂庵玄樹を始祖として室町時代後期から江戸時代前期にかけて薩摩国を中心に栄えた儒学の一派

朱子学

南宋の朱熹によって構築された儒教の新しい学問体系。

桂庵玄樹(けいあん げんじゅ)

近世

近世の仏教

黄檗宗(おうばくしゅう)

『鉄眼一切経』
三禅宗のひとつ

隠元隆琦(いんげん りゅうき)
喜多元規筆による隠元隆琦

国学

日本の古典を研究し、儒教や仏教の影響を受ける以前の古代の日本にあった、独自の文化、思想、精神世界(古道)を明らかにしようとする

契沖(けいちゅう)
弟子による肖像画
荷田春満(かだ の あずままろ)
「本居宣長六十一歳自画自賛像」 寛政2年(1790年)8月
伴信友(ばん のぶとも)
『国文学名家肖像集』に掲載された
伴信友肖像
平田篤胤(ひらた あつたね)

朱子学

南宋の朱熹によって構築された儒教の新しい学問体系。

  • 理気二元論
  • 性即理
  • 居敬・窮理
藤原惺窩(ふじわら せいか)
藤原惺窩像(原本狩野永納筆、文政6年(1823年)渡辺崋山模写、絹本著色、東京国立博物館蔵)
林羅山(はやし らざん)
山崎闇斎(やまざき あんさい)
木下順庵(きのした じゅんあん)
中村惕斎(なかむら てきさい)
貝原益軒(かいばら えきけん)
貝原益軒肖像(1700年頃)
新井白石(あらい はくせき)
室 鳩巣(むろ きゅうそう)
雨森芳洲(あめのもり ほうしゅう)
柴野栗山(しばの りつざん)
『近世名家肖像』より
古賀精里(こが せいり)
帆足萬里(ほあし ばんり)
日出城址前にある帆足萬里像
横井小楠(よこい しょうなん)
横井小楠(文久元年(1861年)8月、鵜飼玉川撮影)

土佐朱子学(南学)

野中兼山(のなか けんざん)

陽明学

明代に、王陽明がおこした儒教の一派で、孟子の性善説の系譜に連なる。実践倫理を説いた。心即理、知行合一、致良知の説を主要な思想とする。

中江藤樹(なかえ とうじゅ)
熊沢蕃山(くまざわ ばんざん)
佐藤一斎(さとう いっさい)
佐藤一斎像(渡辺崋山筆)
大塩 平八郎 / 大塩中斎(おおしお へいはちろう、ちゅうさい)
大塩平八郎像(菊池容斎作、大阪城天守閣蔵)
佐久間 象山(さくま しょうざん、ぞうざん)
国立国会図書館蔵

古学 (聖学)

朱子学や陽明学などの後世の解釈によらず、論語などの経典を直接実証的に研究する
天地からなる自然は、人間の意識から独立した存在であり、一定の法則性をもって自己運動している

山鹿素行(やまが そこう)

古義学

堀川門人による肖像

古文辞学 蘐園学派 徂徠学

荻生徂徠(おぎゅう そらい)
『先哲像伝』より
太宰春臺(春台)(だざい しゅんだい)
服部南郭(はっとり なんかく)
服部南郭像 伝忍海上人筆
立原翠軒(たちはら すいけん)
立原翠軒像稿 渡辺崋山筆 田原市博物館蔵 重要美術品

折衷学

古学・朱子学・陽明学など先行各派の諸説の長所のみをとるという折衷穏当な説を唱えた

山本北山(やまもと ほくざん)
亀田鵬斎(かめだ ぼうさい)
亀田鵬斎像 谷文晁画 北村探僊縮模
広瀬淡窓(ひろせ たんそう)
廣瀬淡窓の石像(桂林荘公園)

考証学

中国清代に流行した学問の手法または儒学の思潮。独自の思想よりも文献上の証拠に基づいて実証的に解釈する学問として発達。

近藤重蔵(こんどう じゅうぞう)
江州大溝藩幽閉のころとみられる肖像
(函館市中央図書館所蔵)
松崎慊堂(まつざき こうどう)
松崎慊堂 30代の頃 『近世名家肖像』より