業種別コーポレートサイトの整備状況調査【2020年6~7月】結果レポートを作成しました

総資産回転率(Total Asset Turnover)

総資産回転率(Total Asset Turnover) 経営分析
総資産回転率(Total Asset Turnover)
総資産回転率(Total Asset Turnover)
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計算式

\( \displaystyle \bf 総資産回転率= \frac{売上高}{平均総資産} \)

総資産回転率は、英語で「Total Asset Turnover」と表記される。企業が持てる資産の全てを活用し、ビジネス活動を通じてどれくらいの売上高を生み出せるのかを示す。

この指標の単位は「回転」で、一単位の総資産から何単位の売上高を生み出せるかの効率を表す。

100を掛けて百分率(%)で表記することもある。

P/L項目、ここでは売上高が1年未満の期間におけるものの場合は、年平均値に換算する必要がある。月次売上高ならば12倍、単四半期売上高ならば4倍する。

B/S項目、ここでは総資産資産には、平均残高(平残)を用いる。平均残高は、期首期末の平均値であり、(期首残高+期末残高)÷2 で求める。

仮に、売上高が単四半期の場合、総資産も同じ単四半期の期首期末の値を用いて平均残高を計算する必要がある。年平均残高は用いない。

  • 売上高:製商品・サービスを販売して得られる収益
  • 総資産:企業が保有するすべての資産であり、企業が調達するすべての資本(=総資本)の額と一致するもの

定義と意味

総資産回転率は、「効率性分析」「Activity Ratio」の代表的なもののひとつである。

企業が総資産と同額の売上高を稼げれば、総資産は1回分使用して売り上げを上げたという風に解する。総資産の2倍の売上高を稼げれば、総資産を2回分使用して売上を稼いだことになる。

棚卸資産回転率、売上債権回転率、固定資産回転率など、個々の勘定科目の売上を稼ぎ出す効率、何回転するか、の総合指標として、この総資産回転率を用いる。

流動資産と固定資産の双方を合わせて総資産となる。流動資産は運転資本で賄われ、固定資産は固定資本で賄われる。総資産回転率は、企業が調達する運転資本と固定資本の合計額が売上高を生み出す資金効率を見るための指標となる。

解釈と使用法

総資産回転率の値を大きくすることは、より少ない資産を有効活用してより大きい売上を稼ぐことを意味する。

通信や鉄道事業など、多大な設備投資を擁する業種では、一般的に総資産回転率は低くなる傾向がある。

逆に、小売業など、薄利多売で商品がどんどん売れて、仕入もそれにともなって多頻度で行われる業種では、一般的に総資産回転率は高くなる傾向にある。

総資産は、企業が現金を資産に投資することで築かれるものである。売上高は、やがて回収期間を迎えれば、企業が現金を手にする前兆である。

よって、総資産回転率は、総資産に投資された現金が売上活動を通じて、企業に再び現金として帰ってくるスピードも表している。

一般的に、投資した資金が現金となって帰ってくるまでの期間が短くなると、現金化されなくなるリスクが低くなること、返ってきた現金を再び事業に投資することが可能になることから、企業の資金繰りを楽にし、ひいては資金効率を高める(資本コストを下げる)効果を見込むことができる。

よって、総資産回転率が小さくなることは、一単位の売上を稼ぐために必要な投資量が増え、同時に現金が回収されるまでの期間も長くなることを意味するため、

総資産回転率 < ベンチマーク

この値がより小さくなれば、一単位の売上を稼ぐのに必要な投資量が増えるため資本効率が悪いといえる

逆に、総資産回転率が大きくなると、一単位の売上高を稼ぐために必要な投資量を節約でき、同時に現金を回収するまでの期間を短くすることが可能になるため、

総資産回転率 > ベンチマーク

この値がより大きくなれば、一単位の売上を稼ぐのに必要な投資量が減るため資本効率が良いといえる

シミュレーション

以下に、Excelテンプレートとして、FY14~FY19のトヨタ自動車の実績データをサンプルで表示している。

入力欄の青字になっている「期間」「売上高」「総資産」に任意の数字を入力すると、表とグラフを自由に操作することができる。

どんな入力をしても、元ファイルが壊れることはない。入力し直したい、元に戻したい場合は、画面を更新(F5押下など)すれば、初期値に戻る。

自分の手元でじっくり検証したい場合は、上記のダウンロードボタンから、Excelをダウンロードすることをお勧めする。

総資産の金額は、期首期末の平均残高を用いている。

トヨタ自動車の総資産回転率は、0.57~0.6の間で安定している。5年あれば資産構成は変わっていることが予期されるため、総資産回転率は一定でも、構成要素となる各資産による回転率を確認する必要があるかもしれない。

参考サイト

同じテーマについて解説が付され、参考になるサイトをいくつか紹介しておく。

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12375.html
資産回転率 - 決算書の読み方・財務分析のしかた
資産回転率とは、事業に投資した資産がどれだけ有効に活用されたかを示す指標です。
総資本回転率から見る財務分析のしかたと改善方法 - 経理プラス
財務分析をするときによく目にするのが「総資本回転率」です。 財務諸表にある売上高や利益などでは測れない、利益になるまでの過程をしっかりと判断できる重要な指標です。 今回は、総資本回転率の概要や計算式、業種別の回転率の目安や分析の仕方などについてご紹介します。

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