- 古典学派前史
- 古典学派 Classical School
- 歴史学派 Historical School
- 社会主義学派 マルクス経済学派
Socialist economics. Marxian School - 近代経済学派 近代理論 Modern economic theories
- 限界効用学派(オーストリア学派)
School of marginal utility (Austrian School) - ウィーン学派(新オーストリア学派)
Wiener Schule (New Austrian School) - ローザンヌ学派(数理学派、均衡学派)
Lausanne School (School of mathematical economics) - 新古典学派(ケンブリッジ学派)
Neo-classical School (Cambridge School) - ケインズ学派 Keynesian School
- ロンドン学派 London School
- 北欧学派(ストックホルム学派)
Swedish School (Stockholmsskola) - 制度学派 Institutional School
- 計量経済学派 Econometrics
- 限界効用学派(オーストリア学派)
- マクロ経済思想史 History of macroeconomic thought
- 新古典派総合 新古典派-ケインズ派総合 Neoclassical synthesis
- ネオ・ケインジアン Neo-Keynesian economics
- 不均衡マクロ経済学 Disequilibrium macroeconomics
- マネタリズム・マネタリスト monetarism/monetarist
- サプライサイド経済学 Supply-side economics
- 新しい古典派・ニュー・クラシカル経済学
- ニュー・ケインジアン経済学 New Keynesian economics
- 新しい成長理論 Endogenous growth theory
- ニュー・シンセシス 新しい新古典派総合/新しい総合 New neoclassical synthesis
- 新しい経済学・異端派経済学
- 経済思想史・経済学史
- 参考リンク
- あわせて読みたい
古典学派前史
古代、中世
スコラ学
サラマンカ学派
- 貨幣数量説
- 購買力平価説
- 「公正な価格」とは自然な交換によって確立された価格以上でもそれ以下でもない
ドミニコ会学派
カルメル会学派
重商主義 Mercantilism
貿易などを通じて外貨準備などを蓄積することにより、貴金属や貨幣などの国富を増やすことを目指す
- 重金主義
- グレシャムの法則
- 貿易差額主義
- コルベルティスム(コルベール主義)
- 政治算術(政治的解剖)
- カメラリスト(ドイツ官房学派)
- マン Thomas Mun(1571-1641)
- ペティ William Petty(1623-1687)
- チャイルド Sir Josiah Child(1630-1699)
- バーボン Nicholas Barbon(1640-1698)
- ダヴェナント Charles Davenant(1656-1714)
- スチュアート Sir James Denham Steuart(1712-1780)
- タッカー Josiah Tucker(1713-1799)
重農主義 Physiocracy
富の唯一の源泉は農業であるとの立場から農業生産を重視する理論
重商主義を批判し、レッセフェール(自由放任)を主張した
- ヴォーバン Sébastien Le Prestre de Vauban(1633-1707)
- ボアギュベール Pierre le Pesant de Boisguillebert(1646-1714)
- カンティヨン(カンティロン) Richard Cantilon(1680-1734)
- ケネー Françis Quesnay(1694-1774)
- ミラボー Victor Riquetti marquis de Mirabeau(1715-1789)
- メルシェ・ド・ラ・リヴィエール Pierre-Paul Le Mercier de la Rivière de Saint-Médard(1720-1793)
- テュルゴ(チュルゴー) Ann Robert Jacques Turgot(1727-1781)
- ル・トローヌ Le Trosne(1728-1780)
- ボードー Nicholas Baudeau(1730-1792)
- デュポン・ド・ムヌール Pierre Samuel du Pont de Nemours(1739-1817)
古典学派 Classical School
労働価値説を理論的基調とする経済学の総称
- アダム・スミス Adam Smith(1723-1790)
- マルサス Thomas Robert Malthus(1766-1834)
- セー Jean Baptiste Say(1767-1832)
- リカード(リカードゥ)David Ricardo(1772-1823)
- ジェームズ・ミル James Mill(1773-1836)
- シスモンディ Jean Charles Léonard Simonde de Sismondi(1773-1842)
- チューネン(テューネン) Johann Heinrich von Thünen(1783-1850)
- マカロック John Ramsay McCulock(1789-1864)
- ジョーンズ Richard Jones(1790-1855)
- シーニア(シーニョア) Nassau William Senior(1790-1864)
- ケアリ(ケアリー) Henry Charles Carey(1793-1879)
- J. S. ミル John Stuart Mill(1806-1873)
- ケアンズ John Elliott Cairnes(1823-1875)
歴史学派 Historical School
国内的には市場の早急な統合、対外的には自国産業育成のための保護貿易を主張
- 旧歴史学派
- フリードリヒ・リスト
- ロッシャー
- ヒルデブラント
- クニース
- 新歴史学派
- シュモラー
- ヴァーグナー
- ブレンターノ
- 最新歴史学派
- ゾンバルト
- ヴェーバー
- リスト Friedrich List(1789-1846)
- ヒルデブラント Bruno Hildebrand(1812-1878)
- ロッシャー Wilhelm Georg Friedrich Roscher(1817-1894)
- クニース Karl Gustav Adorf Knies(1821-1898)
- ヴァグナー(ワーグナー) Adorf Heinrich Wagner(1835-1917)
- シュモラー Gustav von Schmoller(1838-1917)
- クナップ Georg Friedrich Knapp(1842-1926)
- ブレンターノ Lujo Brentano(1844-1931)
- ビューハー (ビューヒャー)Karl Bücher(1847-1930)
- ゾンバルト Werner Sombart(1863-1941)
- マックス・ヴェーバー(ウェーバー) Max Weber(1864-1920)
- ゴットル・オットリリエンフェルト Friedrich von Gottl-Ottlilienfeld(1868-1958)
社会主義学派 マルクス経済学派
Socialist economics. Marxian School
- 剰余価値説
- 資本家と労働者の間で売買されるのは労働ではなくて労働力であり、資本家は労働力を使って賃金分を越える価値を生み出すこと、その超過分である剰余価値こそ資本の利潤の源泉である
- マルクス Karl Heinrich Marx(1818-1883)
- エンゲルス Friedrich Engels(1820-1895)
- ヒルファーディング Rudolf Hilferding(1877-1941)
- ブハーリン Nikolaǐ Ivanovich Bukharin(1888-1938)
- ドッブ Maurice Herbert Dobb(1900-1978)
- スウィージー Paul Marlor Weezy(1910-2004)
正統派マルクス主義 Orthodox Marxism
教条主義(カウツキー主義)
- カウツキー Karl Johnn Kautsky(1854-1938)
- ゲオルギー・プレハーノフ Georgij Valentinovich Plekhanov(1856-1918)
- ルクセンブルク Rosa Luxembrug(1870-1919)
社会民主主義
修正主義(ベルンシュタイン主義)、社会改良主義(Reformism)
ドイツ社会民主党(SPD)
- エドゥアルト・ベルンシュタイン Eduard Bernstein(1850-1932)
左派修正主義(ソレル主義)
革命的サンディカリズム、階級闘争
- アルトゥーロ・ラブリオーラ Arturo Labriola(1873–1959)
- エンリコ・レオーネ Enrico Leone(1875–1940)
レーニン主義
マルクス・レーニン主義、ボリシェヴィズム、ロシア・マルクス主義
- レーニン Vladimir II’ich Lenin(1870-1924)
レギュラシオン理論 théorie de la régulation
フランスの官庁エコノミストたちによってつくられた経済学の理論
経済は賃労働関係を重要な柱とする生産体制(蓄積体制)により規定されると考える
- ミシェル・アグリエッタ Michel Aglietta(1938- )
- ロベール・ボワイエ Robert Boyer(1943- )
- アラン・リピエッツ Alain Lipietz(1947- )
日本のマルクス経済学
英語圏から独立していたため、独自の発達と進化を遂げている
- 都留重人(1912-2006)
正統派(現在は講座派の影響が多い)
- 労農派
- 講座派
宇野学派
三段階論、方法の模写説
- 宇野 弘蔵(1897-1977)
- 伊藤 誠(1936- )
市民社会派(レギュラシオン派)
マルクス数理経済学派 Mathematical marxian economics
マルクスの経済学研究(経済学批判)とその後マルクス経済学の形で発展してきた諸理論を、従来のような数値例での例証ではなく、厳密な数学を用いて表現し議論しようとするもの
経済循環の原理、マルクスの基本定理、投下労働価値概念の数理的定式化
- 越村信三郎(1907-1988)
- 森嶋通夫(1923-2004)
- 置塩信雄(1927-2003)
近代経済学派 近代理論 Modern economic theories
新古典派経済学:もともとはイギリスの古典派経済学の伝統を重視したアルフレッド・マーシャルの経済学(ケンブリッジ学派)を指すとされたが、広義にはオーストリア学派(ウィーン学派)、ローザンヌ学派(数理学派)、ケンブリッジ学派の三学派を指す場合もある
限界効用学派(オーストリア学派)
School of marginal utility (Austrian School)
- 限界革命
- 限界効用理論
- 従来の労働価値説に基づく可算的な商品価値を前提とした経済学から、功利主義に基づく序数的(相対的)な価値・効用に拡張することで、ミクロ経済学や金融論に革命をもたらした
- 限界効用理論
- ゴッセン Hermann Gossen(1810-1858)
- ジュヴォンズ William Stanley Jevons(1835-1882)
- メンガー Carl Menger(1840-1921)
- ボェーム・バヴェルク Eugen von Böhm-Bawerk(1851-1914)
- ヴィーザー(ウィーザー) Friedrich von Wieser(1851-1926)
ウィーン学派(新オーストリア学派)
Wiener Schule (New Austrian School)
ハイエクやその師のルートヴィヒ・フォン・ミーゼスの流れを汲む学者は「新オーストリア学派(ネオオーストリアン)」と呼ばれる
- マイヤー Hans Mayer(1879-1955)
- ミーゼス Ludwig Edler von Mises(1881-1973)
- シュンペーター Joseph Alois Schumpeter(1883-1950)
- シュトリグル Richard von Strigl(1891-1944)
- ハイエク Friedrich August von Hayek(1899-1992)
- ハーバラー Gottfried Haberler(1900-1995)
- モルゲンシュテルン Oskar Morgenstern(1902-1977)
- ローゼンシュタイン-ロダン Paul N. Rosenstein-Rodan(1902-1985)
ローザンヌ学派(数理学派、均衡学派)
Lausanne School (School of mathematical economics)
- 精緻な数学的手法を駆使することを特徴とするミクロ経済学
- 一般均衡理論
- クールノー Antoine Augustin Cournot(1801-1877)
- ワルラス Marie Esprit Léon Walras(1834-1910)
- パレート Vilfredo Pareto(1848-1923)
- パンタレオーニ Maffeo Pantaleoni(1857-1924)
- バローネ Enrico Barone(1859-1924)
- ボニンセニ P. Boninsegni(1869-1940)
- アントネリ Etienne Antonelli(1879-1971)
- ピエトリ-トネリ Alfonso de Pietri-Tonelli(1883-1952)
- アモローゾ Luigi Amoroso(1886-1965)
新古典学派(ケンブリッジ学派)
Neo-classical School (Cambridge School)
供給と需要の関数に対する価格決定、需要の価格弾力性、生産者余剰と消費者余剰に分配された経済福利
- マーシャル Alfred Marshall(1842-1924)
- エッジワース Francis Ysido Edgeworth(1845-1926)
- ピグー Arthur Cecil Pigou(1877-1959)
- ロバートソン Sir Dennis Holme Robertson(1890-1963)
ケインズ学派 Keynesian School
- 有効需要の原理
- 不完全雇用を伴う均衡の可能性を認めた
- 流動性選好説
- ハーベイロードの前提
- ケインズ Sir John Maynard Keynes(1883-1946)
- ハンセン Alvin Harvey Hansen(1887-1975)
- ハロッド Roy Forbes Harrod(1900-1978)
- ロビンソン Joan Violet Robinson(1903-1983)
- ドーマー Evsey D. Domar(1914-1997)
- サミュエルソン Paul Anthony Samuelson(1915-2009)
ロンドン学派 London School
経済学を希少な資源の合理的配分を追究する学問であるとする態度が特徴
新厚生経済学、一般均衡理論、貨幣的景気理論、限界生産力説、生産構造理論、資本理論
- ウィックスティード P. H. Wicksteed(1844-1927)
- ロビンズ Lionel Charles Robbins(1898-1984)
- ラーナー Abba Lerner(1903-1982)
- ヒックス John Richard Hicks(1904-1989)
- カルドア Nicholas Kaldor(1908-1986)
北欧学派(ストックホルム学派)
Swedish School (Stockholmsskola)
- 経済の動態変動過程を究明する
- 自然利子率と市場金利の不一致により物価の累積的変動が生ずる
- 購買力平価説
- 事前的・計画的な均衡状態を分析
- ウィクセル Johan Gustaf Knut Wicksell(1851-1926)
- ダヴィッドソン David Davidson(1854-1942)
- カッセル Gustav Cassel(1866-1944)
- リンダール E. Lindhahl(1891-1960)
- ミュルダール Karl Gunnar Myrdal(1898-1987)
制度学派 Institutional School
実際の市場では、人は感情的に行動したり自己利益を最大に取ろうとする人もいるため、市場の失敗が起こりかねない
市場には買い手と売り手を監視したり制限する政府や団体や委員会などの制度 (Institution) を導入し、経済活動を行うべき
- ジョン・ベイツ・クラーク John Bates Clark(1847-1938)
- パッテン Simon Nelson Patten(1852-1922)
- イリー Richard Theodore Ely(1854-1943)
- ヴェブレン Thorstein Bunde Veblen(1857-1929)
- コモンズ John Rogers Commons(1862-1945)
- ミッチェル Wesley Clair Mitchell(1874-1948)
- ジョン・モーリス・クラーク John Maurice Clark(1884-1963)
現代の制度派経済学
- ジョン・ケネス・ガルブレイス John Kenneth Galbraith(1908–2006)
- ロバート・ハイルブローナー Robert Heilbroner(1919–2005)
- ジェフリー・ホジソン Geoffrey Hodgson(1946– )
→新制度経済学
計量経済学派 Econometrics
経済学の理論に基づいて経済モデルを作成し、統計学の方法によってその経済モデルの妥当性に関する実証分析
- フィッシャー Irving Fisher(1867-1947)
- ムーア Henry Ludwell Moore(1869-1958)
- シュルツ Henry Schultz(1893-1938)
- フリッシュ Frisch, Ragnar Anton Kittil(1895-1973)
- ティンバーゲン Jan Tinbergen(1903-1994)
- レオンティエフ Wassily W. Leontief(1906-1999)
- ティントナー Gerhard Tintner(1907-1999)
- カレツキ(カレツキー) Michal Kalecki(1899-1970)
- クライン Lawrence Robert Klein(1920-2013)
- ホーヴェルモ Trygve Haavelmo(1911-1999)
マクロ経済思想史 History of macroeconomic thought
新古典派総合 新古典派-ケインズ派総合 Neoclassical synthesis
- ケインズ理論を新古典派(ネオ・クラシカル)ミクロ経済学に統合
ネオ・ケインジアン Neo-Keynesian economics
- ハロッド・ドーマー・モデル
- ソロー・スワン・モデル
- フィリップス曲線
不均衡マクロ経済学 Disequilibrium macroeconomics
- 不均衡理論
- 二重決定仮説
マネタリズム・マネタリスト monetarism/monetarist
マクロ経済の変動において貨幣供給量(マネーサプライ)、および貨幣供給を行う中央銀行の役割など、経済のマネタリー(貨幣的)な側面を重視
- ミルトン・フリードマン Milton Friedman(1912-2006)
サプライサイド経済学 Supply-side economics
供給側(=サプライサイド)の活動に着目し、供給力を強化することで経済成長が達成可能である
新しい古典派・ニュー・クラシカル経済学
リアルビジネスサイクルモデル(実物的景気循環理論)、ルーカス批判、ルーカス供給理論
- ロバート・ルーカス Robert Emerson Bob Lucas, Jr.(1937-)
- エドワード・プレスコット Edward Christian Prescott(1940-)
- ロバート・バロー Robert Joseph Barro(1944-)
合理的期待形成学派
- リカード=バローの定理
ニュー・ケインジアン経済学 New Keynesian economics
マネタリストや新しい古典派に対応して発展、賃金と価格が市場が完全雇用の達成を可能にするために直ちに順応しない価格と賃金の硬直性
情報の島、メニューコスト、情報コストと情報の非対称性、名目硬直性と実質硬直性
- グレゴリー・マンキュー Nicholas Gregory Mankiw(1958- )
- デビッド・ローマー David Romer(1958- )
新しい成長理論 Endogenous growth theory
内生的成長理論
- ポール・マイケル・ローマー Paul Michael Romer(1955 – )
ニュー・シンセシス 新しい新古典派総合/新しい総合 New neoclassical synthesis
ニュー・ケインジアン派とニュー・クラシカル派の両方のアイデアを統合
ニュー・クラシカル派から合理的期待仮説・RBC仮説、ニュー・ケインジアンから名目硬直性(価格粘着性)やその他の市場不完全性を取り入れる
- 動的確率一般均衡(DSGE)モデル
新しい経済学・異端派経済学
ポスト・ケインズ派経済学 Post-Keynesian economics
古典派や主流派ケインジアンの見解の中心となる公理を否定する。
否定されるべき公理は3つ、(1)貨幣の中立性、(2)総代替、(3)エルゴード性の公理
ケインズ原理主義 Fundamentalist Keynesian
カレツキ派 Kaleckian
スラッファ派 Sraffian
新リカード学派
一般均衡理論よりも分配理論を中心に据えた分析を強調し,リカードの現代的解釈に立つ
- ピエロ・スラッファ Piero Sraffa(1898-1983)
- ルイジ・パシネッティ Luigi L. Pasinetti(1930- )
オーストリア景気循環理論
→オーストリア学派、新オーストリア学派(ネオオーストリアン)
ゲーム理論 Game theory
囚人のジレンマ、ナッシュ均衡、マーケットデザイン
公共選択論 Public choice theory
民主制や官僚制の下における政治過程を、ミクロ経済学的なアプローチで解く
シカゴ=ヴァージニア学派、非協力ゲーム理論
- ジェームズ・M・ブキャナン James McGill Buchanan Jr.(1919-2013)
法と経済学 Law and economics
ミクロ経済学・ゲーム理論の観点および手法を利用して法的理論を分析、再解釈する
比較制度分析 Comparative Institutional Analysis、CIA
どのような制度配置がその中で成立しているかによって、同じ資本主義の経済体制であっても、多様な資本主義が現実にはあり得る。そうした現実が生成する過程と変化する過程とを、ゲーム理論などのミクロ経済学の手法によって説明する
新制度経済学 New Institutional Economics, NIE
組織の経済学、取引費用理論、プリンシパル=エージェント理論、所有権理論
- ロナルド・コース Ronald H. Coase(1910-2013)
- ダグラス・ノース Douglass Cecil North(1920-2015)
- オリバー・ウィリアムソン Oliver Eaton Williamson(1932-2020)
数量経済史(新経済史学派) Cliometrics
経済史で取り扱う事象に、ミクロ経済学・マクロ経済学のモデルを適用し、文献などの資料から経済統計を算出し、計量経済学の手法で、分析対象の経済活動に対して推定を試みる
- ロバート・フォーゲル Robert William Fogel(1926-2013)
行動経済学 Behavioral economics
- プロスペクト理論
- アンカリング
- サンクコスト
- メンタルアカウンティング
- ナッジ
- 現状維持バイアス
- 保有効果
第一世代(旧行動経済学)
人間の経済行動がヒューリスティックスや行動バイアスにより定型的に左右される
- ハーバート・サイモン Herbert Alexander Simon(1916-2001)
- ダニエル・カーネマン Daniel Kahneman(1934- )
- リチャード・セイラー Richard H. Thaler(1945- )
第二世代(新行動経済学)
新古典派経済学のモデルを踏襲しつつも、新古典派が採用していた利己性・合理性・時間整合性などの仮定を緩和することにより、心理学的エビデンスに整合する理論を構築する
進化経済学 Evolutionary economics
生物学の考え方を援用して定式化される
進化経済学の特徴として、経済主体間の相互依存性や競争、経済成長、資源の制約などが強調される
地公主義・ジョージ主義 Geoism/Georgism
土地利潤分配を柱とする思想、地価税が経済における効率性や公平性を達成する上で優れているとする
- ヘンリー・ジョージ Henry George(1839 – 1897)
フェミニスト経済学
ジェンダーを意識した包括的な経済調査と政策分析に焦点を当てる
経済発展における育児や家事労働などの非市場活動の重要性
ジェンダーエンパワーメント指数(GEM)、潜在能力アプローチ
- デイム・マリリン・ジョイ・ウォーリング Dame Marilyn Waring(1952 – )
社会経済学 Socioeconomics
様々な製品・サービスの提供、市場介入や、組織や個人の活動、といった経済活動が、経済と社会にどのような影響を与えるかを研究
生態経済学 Ecological economics
地球の大きな生態系の部分系として経済を扱い天然資本の保護を力説
経済思想史・経済学史
項目 | 備考 |
---|---|
古典学派前史 Pre Classical School | ・古代、中世 ・重商主義 ・重農主義 |
古典学派 Classical School | ・アダム・スミス |
歴史学派 Historical School | ・フリードリヒ・リスト |
社会主義学派 マルクス経済学派 Socialist economics. Marxian School | ・剰余価値説 ・レギュラシオン理論 |
近代経済学派 近代理論 Modern economic theories | ・限界効用 |
マクロ経済思想史 History of macroeconomic thought | ・ケインジアン ・マネタリスト ・サプライサイド経済学 |
新しい経済学・異端派経済学 New economics | ・ポスト・ケインズ派経済学 ・ゲーム理論 ・行動経済学 |