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美術史-中世美術 5-14世紀 Medieval Art 

美術史-中世美術 5-14世紀 Medieval Art  リベラルアーツ
美術史-中世美術 5-14世紀 Medieval Art 
  1. 初期キリスト教美術
  2. ビザンチン美術(ビザンツ美術)
  3. 初期中世美術
    1. メロヴィング朝美術
    2. カロリング朝美術
    3. オットー朝美術
    4. ヴァイキング美術
    5. アングロ=サクソン美術
    6. ケルト美術
  4. 初期イスラム美術
  5. 南アジア
    1. 仏教美術
    2. ヒンドゥー美術
  6. 東南アジア
    1. ボロブドゥール美術
    2. アンコール美術
    3. パガン美術
    4. スコータイ美術
  7. 東アジア
    1. 唐代美術
    2. 宋代美術
    3. 元代美術
  8. 中央・南アメリカ
    1. モチェ美術
    2. マヤ美術
    3. ナスカ美術
    4. テオティワカン美術
  9. ロマネスク美術
    1. ニコラ・ド・ヴェルダン Nicholas de Verdun(1130頃 – 1205頃)
  10. ゴシック美術
    1. フランス
    2. ドイツ圏
    3. ポーランド
    4. イギリス
    5. イタリア
  11. 初期イタリア美術
    1. 父:ニコラ・ピサーノ Nicola Pisano(1220年代頃 – 1280年代頃)
      子:ジョヴァンニ・ピサーノ Giovanni Pisano(1250頃 – 1315頃)
    2. チマブーエ Cimabue(1240頃 – 1302頃)
    3. アンブロージョ・ロレンツェッティ Ambrogio Lorenzetti/Ambruogio Laurati(1290頃 – 1348)
    4. ピエトロ・ロレンツェッティ Pietro Lorenzetti/Pietro Laurati(1280頃 – 1348)
    5. ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ Duccio di Buoninsegna(1255/1260頃 – 1319頃)
    6. ジョット・ディ・ボンドーネ Giotto di Bondone(1267頃 – 1337)
    7. シモーネ・マルティーニ Simone Martini(1284頃 – 1344)
  12. 国際ゴシック美術
    1. ピサネロ Pisanello(1395頃 – 1455頃)
    2. ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ Gentile da Fabriano(1360/1370頃 – 1427)
    3. ロレンツォ・モナコ Lorenzo Monaco(1370頃 – 1425)
    4. ベルナト・マルトレル Bernat Martorell(1390頃 – 1452)
    5. ランブール兄弟(リンブルク兄弟)
    6. コラール・ド・ラン Colart de Laon(活動期1377 – 1411)
    7. 『ウィルトンの二連祭壇画』(1395 – 1399頃)
    8. シュテファン・ロッホナー Stefan Lochner(1400頃 – 1451)
  13. 美術史 Art History美術史 Art History
  14. 参考リンク
  15. あわせて読みたい

初期キリスト教美術

初期キリスト教美術は、キリスト教初期段階の美術で、313年のミラノ勅令による信仰の自由が認められる(キリスト教公認)に先立って300年頃から制作が始まり、ローマ帝国勢力圏内で発生し、604年、教皇グレゴリウス1世の死まで続いたとされる。

初期の傑作はローマ郊外のカタコンベで見ることができる。図像は非常にシンプルで、キリスト教のシンボルの域を出ず、魚・鳩・錨・十字架がその典型例である。アポロン、ヘルメス、オルフェウスの彫像をヒントにしたギリシャ美術の影響から、当初は髭のない青年としてキリストを描くことが多かった。キリストはまた、博愛を象徴する“よき羊飼い”や、英知の象徴としての“オランス(両手を広げて祈る人)”という図像でも表現された。

“ひげのないキリスト” コンスタンティナ廟堂モザイク

ビザンチン美術(ビザンツ美術)

330年、コンスタンティヌス1世により帝都がコンスタンティノポリス(現イスタンブール)へ移されたことがきっかけで美術活動の重心も東方へと移っていった。これによって初期キリスト教美術に古代アジアやサーサーン朝ペルシアの美術的要素が融合し、古代のギリシア美術、ヘレニズム美術、ローマ美術を継承しつつ、東方的、キリスト教的要素を含んだ独特な体系を持ったビザンティン美術が確立された。

ビザンチン(ビザンツ帝国)の国境線は絶えず変動したが、この都市がオスマン帝国に占領された1453年までの長い間ビザンチン美術は栄えた。日本ではビザンツ美術とも呼ばれる。

聖人のイコンや皇帝の像が崇められ、その外見は厳しく統制された。やがてそれらの外見は記号化・様式化され、個性的な美術表現は認められなくなった。

ユスティニアヌス1世と随臣のモザイク
  • ラヴェンナのモザイク
フレスコ画イコン『復活』(キリストの地獄への降下、主の復活、冥府降下)
ロッサーノ福音書
バルベリーニの象牙板

ビザンティン建築(ビザンツ建築)の特色は正方形またはギリシャ十字形の平面、ドーム、アーチ、アーチ型天井、金地の華麗なモザイク、大理石の張石などである。ローマ建築円熟期の優れた工学・技術を継承し、早い段階で技術的成熟に達したが、発展することも急速に衰退することもなく存続した。ローマ市とその周辺ではなく、新しい首都コンスタンティノープル (現イスタンブール) を中心とした独特の芸術的および文化的存在として発展した中世ローマ帝国を指すために現代の歴史家によって命名された。ヨーロッパおよび近東全域の中世後期の建築に劇的な影響を与えた。

ハギア・ソフィア大聖堂
サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂

初期中世美術

5世紀にヨーロッパ諸地域に定着したゲルマン民族の美術や、イタリアとアイルランド、ブリティシュ諸島の美術に始まる。ローマ帝国の美術の伝統と初期キリスト教会の図像様式から生まれ、北ヨーロッパの「蛮族的な」美術文化と混ざって、注目すべき美術遺産を作り出した。

メロヴィング朝美術

メロヴィング朝美術(Merovingian art)は、5世紀末から8世紀なかばに至るフランク王国のメロビング朝における美術である。キリスト教の導入、古代末期文化の継承、東方からの文化の伝播のうえに成立し、中世キリスト教美術の基礎となった。

広義にはビザンティン美術によって継承された古代末期の美術の影響下にあるが、フランク王国を構成する二つの種族、南西のガロ・ロマン人と北東のゲルマン人によってそれぞれ異質の美術が芽生え、やがて融合に向かっていった。すでにキリスト教が普及していた南西部では修道院および教会が美術の推進力となったが、異教的な北東部ではゲルマンの王宮や貴族の館が美術の揺籃となった。やがて、フランク王国の次の王家、カロリング朝の美術に受け継がれていった。

この時代の美術の特色を最もよく表わしているのは金属工芸で、装身具・武具などすぐれた作品を多数残している。青銅(ブロンズ)の中にガラスを敷き詰めるクロワゾネ技法が特徴で、クロワゾネの技法と蛮族趣味を融合させたり、鳥獣や魚をモチーフにした「鳥魚文」の文字装飾をつかった写本が多く作りだされた。

またミニアチュールが聖書写本の装飾に表れ、色彩・文様に独自の発展をとげた。建築では移動民族の伝統から石造建築より木造建築が発展した。古代ローマ末期の建築技法も受継がれたがその遺構は少い。彫刻では、柱頭彫刻・石棺彫刻に古代末期の伝統が認められるものの、東方的影響を受けた装飾的で象徴性の強いものが多く残されている。

ゲラシアの秘跡
グルドンの宝
フレジュス大聖堂
エクス=アン=プロヴァンス サン・ソヴール大聖堂の洗礼堂

大聖堂全体は、12世紀から19世紀にかけて建設と再建が行われ、ロマネスク様式、ゴシック様式、ネオゴシック様式の各要素に溢れている

ポワティエの聖ヨハネ洗礼堂の北側のファサード

カロリング朝美術

カロリング朝美術とは、8世紀末から10世紀前半にかけての西フランク王国の美術様式で、フランス語ではシャルルマーニュ様式とも呼ばれる。

ローマ帝国の復活を夢みるカール(シャルルマーニュ)大帝(在位768-814)の意識的な努力によって招来されたもので、カロリング・ルネサンスとも呼ばれる。ゲルマン、ケルト両民族の土壌に古代文化とキリスト教とを摂取・融合した点に意義と特色があり、造形芸術では古代末期、ビザンティン様式への愛好が特徴的で、、キリスト教を主体として古代およびビザンチンの文化を復興させようとした形式は、ヨーロッパ芸術の始原をなしている。

アーヘンの宮殿礼拝堂 アーヘン大聖堂

ビザンチン風八角堂の大円蓋

ジェルミニー=デ=プレ礼拝堂 契約の箱のモザイク

ギリシア十字 (T字形) プラン
契約の箱のモザイク(806年)

フルダ修道院聖堂

バシリカ様式(再建)

 彫刻と絵画では、金細工、象牙細工、彩飾写本のような小芸術が知られている。

ウィーン戴冠式福音書

福音書記者マタイ

エボンの福音書

ユトレヒトの詩編
シャルルマーニュの胸像

オットー朝美術

オットー朝美術とは、10世紀中期から11世紀中期にかけてドイツで発展したロマネスク以前のドイツ美術における様式である。オットー帝3代とハインリヒ1世、2世の統治下で、皇帝の権力のプロパガンダとして貴族的豪華さ、超越性、観念性を追求する美術であった。

古代ローマ的な古典的な表現を受け継ぎつつ、色彩や人物の感情表現の自由度が増していった。

エッセンの大きなエナメルのある十字架
キボリウムの漆喰レリーフ|サン・ピエトロ・アル・モンテ修道院
ヒルデスハイム大聖堂の扉

ヴァイキング美術

ヴァイキング美術とは、8世紀末から11世紀前半にかけてスカンジナビアを拠点に海洋や河川を利用して東西南方に広く進出し、各地との交易を通じて培われた北方ゲルマン人、ヴァイキングが残した美術である。スカンジナビアの船乗りはロシアやコンスタンティノープルまで定期航海をおこなったので、カロリング、ビザンチン、ケルト文化の影響を受けた。

最も典型的な様式は、絡み合った植物と動物の装飾である。年代順に、オーセベルク様式、ブローア様式、ボッレ様式、イェリング様式、マンネン様式、リンゲリーク様式、ウルネス様式があり、そのほとんどは重要な墓地遺跡に由来する命名である。

ヒッデンゼーの宝物
  • スターヴ教会にある木彫り

●様式の変遷

オーセベルグ船の詳細
ブローア様式:ブローア手綱
ボッレ様式:ヘーゼビューのブロンズ ペンダント
イェリング様式:ゴームの杯
マンネンの斧頭
ヴァン・ストーン
ウルネス様式:アップランドのルーン文字碑文 871

アングロ=サクソン美術

アングロ・サクソン美術は、6~11世紀にイギリスで広まった美術様式である。アングロサクソンの芸術は、主に装飾写本、アングロサクソン建築、数多くの非常に精巧な象牙彫刻、および金属やその他の素材で作られた作品の中に残っている。窓が少なく、外壁に細い筋のような壁柱を用いた素朴な様式はアングロ・サクソン様式と呼ばれる。

  • サットン・フーのショルダークラスプ
サットン・フーのショルダークラスプ
アルフレッドの宝石
「ティベリウス・グループ」の1つであるストックホルムのアウレウス写本
  • グリンバルド福音書に登場する福音伝道者の肖像画
グリンバルド福音書に登場する福音伝道者の肖像画

11世紀初頭、後期ウィンチェスター様式

ケルト美術

ケルト美術は、緻密な装飾や独自の世界観を表現するケルト模様が特徴である。曲線や絡み合う線を好み、曖昧な表現を好みます。〈三つ巴〉〈トランペット〉〈渦巻〉〈パルメット〉など同類のモティーフに溢れている。

バタシーの楯
ミュイレダッハの高十字架
ケルズの書
聖マンチャン聖堂の表板
アルダーの聖杯

初期イスラム美術

初期イスラム美術は、7世紀から18世紀にかけて、西アジアや北アフリカを中心に制作された美術である。人物の彫像や壁画が発達しており、美術品の産出で知られる諸帝国に取り囲まれていたため、近隣諸国と同じ技法とモチーフを用いていた。

当初、ビザンチン、ローマ、初期キリスト教の各様式に影響を受けたが、すぐに独特なイスラム様式が生まれた。コーランではなく慣習により人物を描くことが禁止されていたため、イーゼルによる絵画の伝統は築かれず、美術表現は主に建築、装飾美術、カリグラフィー、美術書の分野に限られていた。

ウマイヤ・モスク
岩のドーム
  • 対峙するアイベックスを描いたイランのレリーフ銘板

スタッコ(化粧漆喰)