原価計算基準 二四(二)原価配分法 4. 簡便法(加工費計算の省略) 追加しました
PR

リスクの種類 Types of Risk

リスクの種類 Types of Risk マネー・マーケット
リスクの種類 Types of Risk

リスクの種類 Types of Risk

金利リスク Interest Rate Risk

金融市場での金利の変化がもたらす投資価値の変化のことを金利リスクという。投資対象が金融商品の場合は、往々にしてその金融商品の価格(時価)が変わってしまうことから、価格リスク(price risk)と呼ばれることもある。

再投資率リスク Reinvestment Rate Risk

満期が到来した後に、従前と同じかそれ以上の収益率を実現できなくなるリスク。

このリスクは長期債より短期債への影響が強くなる。なぜなら、短期債の方が長期債より早いサイクルで満期日が到来するため、市中金利が下がった場合、すぐさま従来水準より低い利回りしか提供できない金融商品となってしまうからだ。

購買力リスク Purchasing Power Risk

インフレの影響で同じ貨幣量では依然と同じ額の投資ができなくなるリスク。

固定利付債の場合、インフレの有無にかからわず、毎期の利払い額は一定である。その一定である利払額で買えるモノの価値がインフレによって上がる(より多くの貨幣を必要とする)ため、毎期固定の利払い商品そのものの価値は下がることになる。

流動性リスク Liquidity Risk

投資対象が持つ性質により現金化できなくなるリスク。金融市場でキャッシュに変えるとき、いつも割引されてしか現金化できない金融商品は、流通市場では同レベルのリスク・リターンを約束する類似の金融商品に対して相対的に不人気となり、誰も購入したがらなくなるので値段(価値)が下がる。

為替リスク Foreign Exchange Risk

為替相場の影響で、外貨または邦貨に換算する際にロスが生じる(不利になる)リスク。

仮に、邦貨を外貨に換算する際、邦貨の換算価値が下がった場合(ドル円の場合は円安)は、より多くの邦貨を準備する必要があり、その分資金的には不利(ロス)になる。

例えば、ドル建てでモノを輸入する場合、円をドルに換えて決済する必要があるが、1ドル=100円から1ドル=120円になったら、20円分余計に円を用意しないとドル建ての輸入取引が決済できないことになる、

信用リスク、デフオルトリスク Credit, or Default, Risk

資金の借り手の資力が無くなって、利払いまたは元本の償還がなされなくなってしまうリスク。

貸し手にからより大きな信用リスクがあると認識されてしまうと、資金を借りるのにより高いコスト(この場合はより多い支払利息やより条件の悪い担保提供など)を支払う必要がある。

信用リスクの面から各種金融商品を評価付け(順位付け)すると、米国債が最も信用リスクが少ないものと認識されている。米国債が唯一信用リスクがないと認定されており、その米国債の利回り(≒利率)のことを、リスクフリーレート(risk-free rate)という。

政治リスク Political Risk

投資先の政治の影響で、投資価値が棄損してしまうリスク。

政治リスクは国ごとのリスク(カントリーリスク)を構成する重要なファクターのひとつである。

政治リスクは、その国の政府による政策の変更(投資規制、外国為替や金利が管理相場の場合はその管制レート)から多大な影響を受けてしまうものである。

  • 国家収容(資産を没収または不当に安い金額で買い取られる:expropriation)
  • 戦争(交戦状態)になり経済が非正常化状態になる
  • 資産凍結(blockage of fund transfer)
  • 通貨交換禁止(inconvertible currency)
  • 官僚政治による経済不効率(govenment bureaucracy)
  • 規制強化(tightening of regulations, restriction)
  • 税制(taxes)
  • 政治腐敗、賄賂(corruption)
  • 消費財規制(attitude of the consumers)
    • 国産品の推奨(buy American 等)

ビジネスリスク Business Risk

利払いや元本償還に必要な資力の源泉となるEBITの値が大きく変動するリスク

日本語訳では事業リスクと呼ぶことも多い。

  • 顧客需要の大きな変動
  • 販売価格の大きな変動
  • 原材料費の高騰
  • 高い経営レバレッジ

総合リスク Total Risk / Standalone Risk

単一の投資単位(a single asset)そのものが持つ性質に起因するリスク

多くの場合は、対象資産の期待収益率の相対的な変動幅の大きさに起因する。

アンシステマティック・リスク Unsystematic Rsk

投資の分散化により排除または軽減することができるリスク
投資ポートフォリオを組んだとしても、その投資ポートフォリオが不可避的に抱え込まざるを得ないリスク

例えば、労働組合によるストライキで製品の製造・出荷が止まってしまうことなど

システマティック・リスク Systematic Risk

投資の分散化により排除または軽減することができないリスク
投資ポートフォリオを組んだとしても、その投資ポートフォリオ自体が不可避的に抱え込まざるを得ないリスク

金融商品への投資の世界では、ベータ(β, Beta)として知られている。

但し、ヘッジによりいくらかは軽減することは可能である。

例:マイナスβの金融商品を活用するなど

  • 主な発生原因
    • インフレーション
    • 景気変動
    • 政治暴動
    • 戦争
市場リスク Market Risk

公開株式市場など、投資対象が取引されている市場そのもの(市場全体)の性質に起因する価格や利回りなどの変動リスク

証券市場全体が下落傾向にある場合、個別株も価格は下がる傾向が強い(その逆、全体が上昇傾向にある場合、個別株の価格も上がる、ともいえる)

業界リスク/産業リスク Industry Risk

投資対象が属している業種・産業の性質に起因するリスク

例:
レアメタルを必要とする製造業がレアメタルの価格の急激な上昇により採算が悪化
半導体不足により自動車の生産が遅滞

ファイナンシャルマネジメント Financial Management

ビジネスパーソンの個人の視点から見たリスクマネジメント

コメント