リスクとリターン Risk & Return
企業が投資する際と資金調達をする際の双方の場合におけるリスクとリターンを考える。
リスクとリターンを考えるにあたって、資本資産価格モデル(CAPM: Capital Asset Pricing Model)は重要なコンセプトである。
リスクフリーレート と マーケット・リスクプレミアム
リターンの計算 Calculating return
リターン Return
リターン計算例 Examples
リスク Risk
概要 Outline
リスク概念 Risk Concepts
リスクの種類 Types of Risk
リスクとリターンの関係 Relationship between risk & return
資本資産価格モデル Capital Asset Pricing Model (CAPM)
概要
期待収益率 Required Rate of Return
ベータ β, Beta
CAPMの計算式 CAPM Formula
証券市場線 SML: Security Market Line
個別証券の市場リスクとβ値の関係
CAPMとDDMによる理論株価の算定
- 定額配当割引モデル(ゼロ成長モデル)
- 定率成長配当割引モデル
- 二段階成長配当割引モデル
- 多段階成長配当割引モデル
証券市場線と株価の関係
- β値の変化に対する株価変動
- 市場環境の変化による証券市場線(SML)の変動
- リスクフリーレートの変化
- 投資家のリスク選好度の変化
投資ポートフォリオのリスクとリターン Portfolio Risk and Return
長期の財務管理 Long-term Financial Management
企業が金融商品を用いて資金調達する場合と金融投資する場合の双方を扱う。
資本構成 Capital Structure
債券 Bonds (Debt Securities)
- 支払利息 – 借入コスト/投資リターン
- 負債性証券の適正利回り The Appropriate Yield on a Debt Security
金利の期間構造とイールドカーブ The Structure of Interest Rates and the Yield Curve
金融商品の種類 Types of financial instruments
金融商品の評価 Valuation of financial instruments
資本コスト Cost of Capital
- 重要コンセプト
- 割引現在価値法(DCF法: Discounted cash flow methods)
- 資本コスト(Cost of Capital)
- 加重平均資本コスト(WACC: Weighted-Average Cost of Capital)
加重平均資本コスト(WACC: Weighted-Average Cost of Capital)
加重平均資本コスト(WACC)の計算プロセス
ステップ1:資本構成単位資本コストの計算(component cost of capital)
- 負債コスト
- 優先株式の資本コスト
- 普通株式の資本コスト
- 利益剰余金の資本コスト
- Dividend (Gordon) Growth Model
- CAPM
- Before-Tax Cost of Debt Plus Risk Premium
- 新規発行の普通株式の資本コスト
- 利益剰余金の資本コスト
ステップ2:資本構成の評価
ステップ3:WACCの計算
最適資本構成の選択 Capital Structure Decisions
- 限界資本コスト(MCC)
- WACC と WMCC
- Equity Breakpoint
インフレーションと金利と金融商品の価格
- 資金需給を決める利息要素
- FRB(中央銀行)が管理する資金供給と金利について
- 金融商品に対する金利が及ぼす影響について
資金調達 Raising Capital
各種証券の発行と流通のプロセスと管理方法を考える。
配当政策やリース金融も扱う。
金融市場と規制 Financial markets & regulation
市場の効率性 Market efficiency
金融機関 Financial institutions
株式の新規公開と流通市場 Initial & secondary public offerings
配当政策と自己株の取得 Dividend policy & share repurchases
リース金融 Lease financing
運転資本管理 Working Capital Management
運転資金(流動資産-流動負債)の管理と、短期借入の管理方法について考える。
特に実効金利(Effective annual interest rate)の計算に留意する。
- 短期借入
- 銀行借り入れ
- ファクタリング
運転資本の用語 Working capital terminology
キャッシュマネジメント Cash management
市場性のある有価証券の管理 Marketable securities management
売上債権の管理 Accounts receivable management
在庫管理 Inventory management
短期借入の種類 Types of short-term credit
短期借入の管理 Short-term credit management
企業再編 Corporate Restructuring
合併・吸収、企業分割、支配権の移動、銀行倒産を扱う。
概要
事業再編 Business Combinations
買収戦略と買収防衛策 Takeover Strategies and Defenses
企業買収 Takeover
委任状争奪戦 Proxy Contest / Proxy Fight
買収防衛策 Takeover Defenses
会社分割 Divestitures
金詰りと倒産 Financial Disstress and Bankruptcy
DCF法による企業価値評価 DCF Approach to Valuing a Business
DCF法による企業価値評価の計算要素
DCF法による企業価値評価の計算プロセス
国際金融 International Finance
海外直接投資、国際取引、外国為替、貿易金融などを考える。
固定・変動・フロート制為替レート Fixed, flexible, & floating exchange rates
取引エクスポージャーの管理 Managing transaction exposure
国債貿易取引の金融 Financing international trade
参考図書
日本人の著者による読みやすいものより、ビジネススクールの定番教科書にもなっている内容充実のテキストを紹介する。
日本語訳に難があるケースが散見されるので、時間さえ許せば原書をあたりたいものばかりを集めた。
下で紹介しているどの教科書よりもとっつきやすい。
財務諸表分析→財務業績管理→DCF法の流れ
上下巻で現在第10版。
”企業価値とは”から、オプション理論まで重厚な構成。
「入門編」「応用編」となっているが、基本的に上下巻の構成。
説明が丁寧になされている。
上2冊から読む分量を減らしたい場合に有用。
上2冊と比べると、理論よりケースを重視した説明になっている。
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