[定点観測] 経営指標 企業ランキング2020.6.17

地銀がランキングのほとんどを占めている

プレシジョン・システム・サイエンス株式会社は、「COVIDー19」検査用PCR試薬、「VIASURESARS-CoV-2 PCR」が材料視されて、株価急騰。

厚生労働省/感染研「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について」（2020年6月12日版）への記載について

サイバーセキュリティクラウド社は、2020/6/1付けリリースで、6月30日現在の株式1株を4株に株式分割

株式分割及び定款の一部変更に関するお知らせ

リート（REIT）が上位に目立つ。

新型コロナウイルスの影響で、配当予想を出さない企業、無配とする会社が多いことが関係している可能性がある。

トヨタ自動車が、2位のSBGの約2倍

トヨタ自動車は、2位のSBGの約1.6倍。

SBGは、上場子会社のSBと合わせると、182,142億円となり、トヨタ自動車の約89%になる。

総合商社の売上高は、会計基準の違い（日本基準⇔IFRS）と、ビジネスモデルの変化により、あくまで参考情報。

総資産のランキングは、金融機関が独占。

金融機関は、集めた預貯金の金額がB/Sに資産計上されるため、製造業・流通業・サービス業他の業種とは単純比較できない。

【参考】日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を単純合算すると、5,686,741億円とTOPになる。

時価総額、売上高のランキングと比較すると、相対的に1位のトヨタ自動車と2位以下の企業との差が大きくない。

これは、トヨタ自動車の人当たり生産性の高さを間接的に説明していると解釈することもできる。

1位は、トヨタ自動車。2位のNTTとは、8,807億円の開きがある。

NTTとＮＴＴドコモを単純合算すると、24,169億円となる。

売上高ランキングでは参考数値だった総合商社が、2社（三菱商事、伊藤忠商事）ランクインしている。

綜合商社は、口銭型ビジネスから、事業投資型ビジネスモデルに変化しているため、当期利益で収益性を見るのに適していると思われる。

新型コロナウィルスの影響で、利益予想を開示しない企業が多いため、これはあくまで参考数値。

巣ごもり消費の一角を占めるゲームから、任天堂が1位にランクインしている。

このランキングの特徴は、

①比較的企業規模が大きくない

②持たざる経営、無形資産を活用したビジネスモデルを採用している