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Zチャート(Z graph)

Zチャート経営分析
Zチャート
Zチャート(Z graph)
Zチャート(Z graph)
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計算式

Zチャートは、①単期値(推移)、②累積値、③移動平均(移動合計)の3つの指標から、移動平均を計算する期間において、業績動向を可視化するためのツールとして用いられる。

用いられる指標は、計量できて、累積値に意味があるものならば、数量でも金額でもよい。

抽象的な一般式の形を用いて数式を表すと理解が難しい。

そこで、1年間の業績を月別に分解して年間業績推移をみるのが最も一般的な使い方になるため、移動平均値をとる期間を1年、単期を1か月とすると、

\( \displaystyle \bf 単期値=1月値、2月値、、、12月値 \)

\( \displaystyle \bf 3月までの累積値=1月値+2月値+3月値 \)

\( \displaystyle \bf 移動平均値=\frac{11か月前の値+10か月前の値+・・・+当月値~~~~~~~~~~~~~~~~~~~}{12} \)

となる。

ちなみに、上記例は年度を例として1月始まりにしている。日本企業に最も多い4月始まりの場合でも、初月を4月に、終月を3月にすればよいだけである。

このように求められた「単期値」「累計値」「移動平均値」を、12か月分横に並べて折れ線グラフにすれば、それぞれの推移から業績分析が可能になる。

定義と意味

Zチャートの最も一般的な使い方は、年間業績の分析や管理のうえで、毎月(時には毎日、毎週)の業績変動が年間業績に与える影響度を見るものとなる。

Zチャートの構造
Zチャートの構造

累積値は、通常は右肩上がりで増えていくが、この増分が、前年実績対比や予算対比で着実に企業業績の向上を示しているのかを確認する必要がある。

偶発的に前月より業績が上昇しても、それが毎年の季節変動によるものならば、やがて収束(減少)していくため、恒常的な業績上昇の印とはなりにくい。

逆に、前月より業績が悪化したとしても、それが毎年の季節変動によるものならば、やがてその減少には歯止めがかかり、前年実績と遜色のない業績を達成できるかもしれない。

ここから、単期間(単月)の業績変動を、期累計値と期平均値と同時に折れ線グラフに描画することで、業績悪化・業績良化の兆しとして捉えやすくすること、季節変動に惑わされることなく、単期間の業績変動を分析することを目的にZチャートは作成される。

使用にあたっての着目点
  1. 単期間の業績変動が期累計の業績に及ぼす影響度を分かりやすくする
  2. 期累計値に着目することで、季節変動を考慮した業績変動分析ができる

特に、1年間の売上高の推移を分析・管理する場合、下表のように各項目を呼ぶことが多い。

#類型売上管理
1単期値月次売上
2累計値売上年計
3移動平均値移動年計

具体的な項目名が挙げられればイメージもしやすいかもしれない。

解釈と使用法

Zチャートに用いる管理指標(業績指標)は、利益のような正負(プラスとマイナス)が混在する者より、売上高や入場者数など、正数(プラス値)が累積していき、積み上がりの様、成長度合いを見るものの方が適している。

そうした正数の積み上がりの様子から、足元の業績の良否を判断することができる。

Zチャートの趨勢分析
Zチャートの趨勢分析

この分析視点は、足元の期累計値の積み上がりが、ここ12か月平均より加速されているか、それとも減速されているか、移動平均線の傾きから判断するものである。

移動平均線が右肩上がりならば、足元の業績の積み上がり状態は良好であり、右肩下がりであれば、足元の業績の積み上がり状態は不足していることを示す。

また、同様のことは、累計線(累積線)を観察することでも洞察を得ることができる。

Zチャートの基準比較分析
Zチャートの基準比較分析

各期の積み上がりが基準より大きい場合は、結果として移動平均線が右肩上がりとなるし、各期の積み上がりが基準より小さい場合は、結果として移動平均線が右肩下がりとなることが多い。

この基準比較分析法は、趨勢分析に加え、前年実績対比や予算対比の視点をZチャートに付加する場合に用いる。

※基準比較法の詳細は別稿にて解説する。

シミュレーション

以下に、Excelテンプレートとして、2019/11~2021/10における神戸物産の売上実績をサンプルに採用している。

入力欄の青字になっている「累計期間(年)」「単期間(月)」「売上高」 に任意の数字(文字)を入力すると、表とグラフを自由に操作することができる。

どんな入力をしても、元ファイルが壊れることはない。入力し直したい、元に戻したい場合は、画面を更新(F5押下など)すれば、初期値に戻る。

自分の手元でじっくり検証したい場合は、上記のダウンロードボタンから、Excelをダウンロードすることをお勧めする。

神戸物産は、コロナ禍にも関わらず業績好調だった。前期比で4月のみ100%を割り込んだが、それ以外は前年対比プラスだった。

それゆえ、移動平均は右肩上がりとなり、Zチャート分析のための例証としては理想的なグラフとなった。

【参考】使用しているExcel関数
SUM関数

参考サイト

同じテーマについて解説が付され、参考になるサイトをいくつか紹介しておく。

[財務諸表分析]比率分析指標の体系と一覧[財務諸表分析]比率分析指標の体系と一覧

1財務諸表分析の理論経営分析との関係、EVAツリー
2成長性分析(Growth)売上高・利益・資産成長率、持続可能成長率
3流動性分析(Liquidity)短期の支払能力、キャッシュフロー分析
4健全性分析(Leverage)財務レバレッジの健全性、Solvency とも
5収益性分析(Profitability)ROS、ROA、ROE、DOE、ROIC、RIなど
6効率性分析(Activity)各種資産・負債の回転率(回転日数)、CCC
7生産性分析(Productivity)付加価値分析、付加価値の分配
8市場指標(Stock Market)株価関連分析、株主価値評価

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