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西洋哲学史-中世哲学 Medieval philosophy

西洋哲学史-中世哲学 Medieval philosophy リベラルアーツ
「アウグスティヌス」「トマス・アクィナス」「オッカムのウィリアム」「エラスムス」「マキャヴェッリ」「トマス・モア」「モンテーニュ」西洋哲学史-中世哲学 Medieval philosophy

教父哲学 護教家

2 – 8世紀のローマ帝国で、ギリシア哲学を援用してキリスト教の真理を明らかにしようとした哲学。キリスト教公認以前は異教に対する護教論となっていた。

教父とは教理の正統と生活の聖性を守り教会から引証された古代の神学者。正統信仰の著述を行い、自らも聖なる生涯を送ったと歴史の中で認められてきた人々のこと。

教会博士 Doctor Ecclesiae

キリスト教ローマ・カトリック教会において、聖人の中でも特に学識にすぐれ、信仰理解において偉大な業績を残した人に送られる称号。

西方教会:西方の四大教会博士

アンブロジウス Ambrosiu
ヒエロニムス Eusebius Sophronius Hieronymus
画:ドメニコ・ギルランダイオ
ヒッポのアウグスティヌス 聖アウレリウス・アウグスティヌス Aurelius Augustinus
教皇グレゴリウス1世 Gregorius I

東方教会:東方の四大教会博士

アレクサンドリアのアタナシウス Αθανάσιος Αλεξανδρείας, Athanasius
  • ナジアンゾスのグレゴリオス(神学者グリゴリイ)Γρηγόριος ὁ Ναζιανζηνός, Grēgorios ho Nazianzēnos, Gregory of Nazianzus, Gregory the Theologian / Gregory Nazianzen(325/330 – 389)➡ギリシア教父
ナジアンゾスのグレゴリオス Γρηγόριος ὁ Ναζιανζηνός, Grēgorios ho Nazianzēnos
カイサリアのバシレイオス 聖大ワシリイ Βασίλειος Καισαρείας, Basilius Caesariensis
  • 金口イオアン(ヨハネス・クリュソストモス)Ἰωάννης ὁ Χρυσόστομος, Ioannes Chrysostomos(345/349/354 – 407)➡ギリシア教父
金口イオアン ヨハネス・クリュソストモス Ἰωάννης ὁ Χρυσόστομος, Ioannes Chrysostomos

使徒教父 Apostolic Fathers

1世紀末から2世紀前半にかけての、新約聖書に収められた文書以外の、主要文書の執筆者の総称。十二使徒の何人かを個人的に知っていたか、彼らから大きな影響を受けた。

  • ローマのクレメンス(ローマ教皇クレメンス1世)Clemens Romanus, Κλήμης Ρώμης, Papa Clemens I(? – 101頃)
ローマのクレメンス ローマ教皇クレメンス1世 Clemens Romanus, Κλήμης Ρώμης, Papa Clemens I
神品致命者ロマの「パパ」クリメントのイコン(17世紀、ペルミの救世主顕栄修道院)
  • アンティオキアのイグナティオス(イグナティウス)Ἰγνάτιος Ἀντιοχείας, Ignátios Antiokheías, Ἰγνάτιος ὁ Θεοφόρος, Ignátios ho Theophóros, Ignatius Theophorus(35頃 – 107?)➡ギリシア教父
アンティオキアのイグナティオス イグナティウス Ἰγνάτιος Ἀντιοχείας, Ignátios Antiokheías, Ἰγνάτιος ὁ Θεοφόρος, Ignátios ho Theophóros, Ignatius Theophorus
スミルナのポリュカルポス Πολύκαρπος, Πολύκαρπος, Polýkarpos, Polycarpus, Polycarp
ヒエラポリスのパピアス Παπίας
ヒエラポリスのパピアス Παπίας

ギリシア教父

ギリシア語で著述した東方の教父。思弁的であり、キリスト教を一つの究極の哲学的真理を告げるものとして解明しようとする努力に特徴があった。豊かなギリシア哲学の知識によってキリスト論、三位一体論の発展に寄与した。

  • ユスティノス  Ἰουστῖνος ὁ μάρτυς, Ioustinos ho martys, Justin Martyr(100? – 165)
ユスティノス  Ἰουστῖνος ὁ μάρτυς, Ioustinos ho martys, Justin Martyr
  • タティアノス Τατιανός, ܛܛܝܢܘܣ, Tatianus(120頃 – 180頃)
  • アンティオキアのテオフィロス Θεόφιλος ὁ Ἀντιοχεύς, Theophilus of Antioch(? – 183-185)
アンティオキアのテオフィロス Θεόφιλος ὁ Ἀντιοχεύς, Theophilus of Antioch
  • サルディスのメリトン Μελίτων Σάρδεων Melítōn Sárdeōn, Melito of Sardis(180頃没)
  • リヨンのエイレナイオス (リオンの致命者イリネイ)Εἰρηναῖος Eirēnaios, Irenaeus(130頃 – 202)
リヨンのエイレナイオス リオンの致命者イリネイ Εἰρηναῖος Eirēnaios, Irenaeus
アレクサンドリアのクレメンス ティトゥス・フラウィウス・クレメンス Κλήμης ὁ Ἀλεξανδρεύς, Clement of Alexandria, Titus Flavius Clemens
  • オリゲネス(オリゲン)Origenes Adamantius, Origen of Alexandria, Origen Adamantius(185頃 – 254頃)
オリゲネス(オリゲン)Origenes Adamantius, Origen of Alexandria, Origen Adamantius
  • グレゴリオス・タウマトゥルゴス(奇蹟者グレゴリイ)Γρηγόριος ὁ Θαυματουργός, Grēgórios ho Thaumatourgós, Gregorius Thaumaturgus, Gregory Thaumaturgus, Gregory the Miracle-Worker(213? – 270/275)
グレゴリオス・タウマトゥルゴス(奇蹟者グレゴリイ)Γρηγόριος ὁ Θαυματουργός, Grēgórios ho Thaumatourgós, Gregorius Thaumaturgus, Gregory Thaumaturgus, Gregory the Miracle-Worker
  • カエサレアのエウセビオス(エウセウィ)Εὐσέβιος Eusebios, Eusebius of Caesarea, Eusebius Pamphilus(260/265 – 339)
アレクサンドリアのアタナシオス(アレクサンドリヤの大主教アファナシイ)Αθανάσιος Αλεξανδρείας, Athanasius, Athanasius I of Alexandria
  • ディデュモス(盲目のディデュモス)Didymus the Blind(313 – 398)
  • ナジアンゾスのグレゴリオス(神学者グリゴリイ)Γρηγόριος ὁ Ναζιανζηνός, Grēgorios ho Nazianzēnos, Gregory of Nazianzus, Gregory the Theologian / Gregory Nazianzen(325/330 – 389)➡教会博士/doctor ecclesiae
ナジアンゾスのグレゴリオス(神学者グリゴリイ)Γρηγόριος ὁ Ναζιανζηνός, Grēgorios ho Nazianzēnos, Gregory of Nazianzus, Gregory the Theologian / Gregory Nazianzen
ナジアンゾスのグレゴリオス(神学者グリゴリイ)のイコン(アトス山のシモノペトラ修道院所蔵)
カイサリアのバシレイオス 聖大ワシリイ Βασίλειος Καισαρείας, Basilius Caesariensis
  • ニュッサのグレゴリオス(ニッサの主教聖グリゴリイ)Γρηγόριος Νύσσης, Gregory of Nyssa, Gregory Nyssen(335頃 – 394頃)
ニュッサのグレゴリオス(ニッサの主教聖グリゴリイ)Γρηγόριος Νύσσης, Gregory of Nyssa, Gregory Nyssen
  • 金口イオアン(ヨハネス・クリュソストモス)Ἰωάννης ὁ Χρυσόστομος, Ioannes Chrysostomos(345/349/354 – 407)➡教会博士/doctor ecclesiae
金口イオアン ヨハネス・クリュソストモス Ἰωάννης ὁ Χρυσόστομος, Ioannes Chrysostomos
  • ポントスのエウァグリオス Εὐάγριος ὁ Ποντικός, ევაგრე ქართველი, Euagrios Pontikos, Evagrius Ponticus, Evagrius the Solitary(345 – 399)
ポントスのエウァグリオス Εὐάγριος ὁ Ποντικός, ევაგრე ქართველი, Euagrios Pontikos, Evagrius Ponticus, Evagrius the Solitary
アレクサンドリアのキュリロス Κύριλλος Ἀλεξανδρείας, Ⲡⲁⲡⲁ Ⲕⲩⲣⲓⲗⲗⲟⲩ ⲁ̅ , ⲡⲓ̀ⲁⲅⲓⲟⲥ Ⲕⲓⲣⲓⲗⲗⲟⲥ, Cyril of Alexandria
  • キュロスのテオドレトス Θεοδώρητος ὁ Κύρρου, Theodoretus Cyrensis/Cyrrhensis, Theodoret of Cyr/Cyrrhus(393 – 457頃)
キュロスのテオドレトス Θεοδώρητος ὁ Κύρρου, Theodoretus Cyrensis/Cyrrhensis, Theodoret of Cyr/Cyrrhus
アンティオキアのセウェロス  Σεβῆρος, ܣܘܝܪܝܘܣ ܕܐܢܛܝܘܟܝܐ, Severus of Antioch
ヨアンネス・クリマコス(階梯者イオアン)Ἰωάννης τῆς Κλίμακος, Ioannes Climacus, John Climacus
  • 証聖者マクシモス(表信者マクシモス)Μάξιμος ο Ομολογητής, Maximus Confessor, Maximus the Confessor(580頃 – 662)
証聖者マクシモス(表信者マクシモス)Μάξιμος ο Ομολογητής, Maximus Confessor, Maximus the Confessor
  • ダマスコのヨアンネス(ダマスコの聖イオアン、ダマスコの聖ヨハネ)Ιωάννης Δαμασκήνος, Iohannes Damascenus, يوحنا الدمشقي‎, Иоанн Дамаскин, John of Damascus(676頃 – 749)
ダマスコのヨアンネス(ダマスコの聖イオアン、ダマスコの聖ヨハネ)Ιωάννης Δαμασκήνος, Iohannes Damascenus, يوحنا الدمشقي‎, Иоанн Дамаскин, John of Damascus

ラテン教父

2世紀から8世紀ごろまでのキリスト教著述家で、ラテン語で著述を行った神学者。

テルトゥリアヌス Quintus Septimius Florens Tertullianus, Tertullian
ヒッポリュトス Hippolytus, Ἱππόλυτος, Hippolytus of Rome
  • 聖キプリアヌス Thascius Caecilius Cyprianus, Kyprianόs, Κυπριανός, Καρχηδόνος, Cyprian(3世紀 – 258)
聖キプリアヌス Thascius Caecilius Cyprianus, Kyprianόs, Κυπριανός, Καρχηδόνος, Cyprian
ポワティエのヒラリウス Hilarius Pictaviensis, Hilary of Poitiers
14世紀に描かれた、ヒラリウスが叙任される場面
ダマスス1世 Pope Damasus I
アンブロジウス Ambrosiu
  • ヒエロニムス Eusebius Sophronius Hieronymus(347頃 – 420)➡教会博士/Doctor Ecclesiae
ヒエロニムス Eusebius Sophronius Hieronymus
  • ヒッポのアウグスティヌス(アウレリウス・アウグスティヌス、至福者アウグスティン) Aurelius Augustinus(354 – 430)➡教会博士/Doctor Ecclesiae
ヒッポのアウグスティヌス(アウレリウス・アウグスティヌス、至福者アウグスティン) Aurelius Augustinus
  • ヨハネス・カッシアヌス Ioannes Eremita Cassianus/Ioannes Massiliensis, John Cassian/John the Ascetic(360 – 435)
ヨハネス・カッシアヌス Ioannes Eremita Cassianus/Ioannes Massiliensis, John Cassian/John the Ascetic
レオ1世 (ローマ教皇) Pope Leo I
レオ1世(サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ美術館蔵)
ボエティウス Anicius Manlius Torquatus Severinus Boethius
ヌルシアのベネディクトゥス Benedictus de Nursia
アイオナ島のコルンバ(聖コルンバ)Saint Columba
『聖コルンバ』(1906年、ジョゼフ・ラットクリフ・スケルトン画)
グレゴリウス1世 (ローマ教皇) Gregorius I
セビリアのイシドールス San Isidoro de Sevilla, Isidorus Hispalensis, Saint Isidore of Seville

スコラ哲学

西方教会のキリスト教神学者・哲学者などの学者たちによって確立された「学問のスタイル」であるスコラ学の方法論にのっとった学問、例えば哲学・神学を特にスコラ哲学・スコラ神学と呼ぶ。

スコラ学の究極の目的は問題に対する解答を導き出し、矛盾を解決することにある。
スコラ学の最大のテーマは信仰と理性。

初期スコラ学期(1000年-1200年)

エリウゲナ Johannes Scotus Eriugena
  • カンタベリーのアンセルムス Anselmus Cantuariensis, Anselm of Canterbury(1033 – 1109)
カンタベリーのアンセルムス Anselmus Cantuariensis, Anselm of Canterbury
ペトルス・アベラルドゥス Petrus Abaelardus / ピエール・アベラール Pierre Abélard
コンシュのギョーム William of Conches
ドラグマティコンの中世写本のイラスト、右下にコンチェスのウィリアム
  • ソロモン・イブン・ガビーロール רבי שלמה אִבְּן גַּבִּירוֹל (rabbi Šlomoh ben Yehudhah ibn Gabirol), Solomon ben Yehuda ibn Gabirol, Avicebron, Avencebrol(1021/1022頃 – 1058/1070頃)
ソロモン・イブン・ガビーロール רבי שלמה אִבְּן גַּבִּירוֹל (rabbi Šlomoh ben Yehudhah ibn Gabirol), Solomon ben Yehuda ibn Gabirol, Avicebron, Avencebrol
ペトルス・ロンバルドゥス Petrus Lombardus
ギルベルト・デ・ラ・ポリー Gilbert de la Porrée

盛期スコラ学期(1200年-1300年)

  • ヘールズのアレクサンダー Alexander of Hales, Halensis, Alensis, Halesius, Alesius (1185頃 -1245)
ヘールズのアレクサンダー Alexander of Hales, Halensis, Alensis, Halesius, Alesius
ロバート・グロステスト Robert Grosseteste
とあるチャペルにある、1896年制作のステンドグラス
ロジャー・ベーコン Roger Bacon
アルベルトゥス・マグヌス Albertus Magnus
ボナヴェントゥラ Bonaventura
画:フランシスコ・デ・スルバラン
トマス・アクィナス Thomas Aquinas
トマス・アクィナス像、15世紀、カルロ・クリヴェッリ作
ブラバンティアのシゲルス Sigerus, Sighier, Sigieri, Sygerius de Brabantia, Siger of Brabant

後期スコラ学期(1300年-1500年)

ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス Johannes Duns Scotus
  • ペトルス・アウレオルス Petrus Aureolus(1280頃 – 1322)
  • アエギディウス・ロマヌス Aegidius Romanus, Egidio Colonna, Giles of Rome(1243頃 – 1316)
アエギディウス・ロマヌス Aegidius Romanus, Egidio Colonna, Giles of Rome
オッカムのウィリアム William of Ockham
サリーにある教会のステンドグラスに描かれたオッカムのウィリアム
ピエール・ダイイ Pierre d’Ailly, Petrus de Alliaco, Pierre d'Ailly
ジャン・ジェルソン Jean Charlier de Gerson

近代スコラ学期(1500年以降)

フランシスコ・スアレス Francisco Suárez

ドイツ神秘主義

我性を捨てる放下とそれによる神との合一や、精神(魂)の観照を中心的概念とする観想と神秘体験に特徴をもつ宗教思想。

マイスター・エックハルト Meister Eckhart
ヨハネス・タウラー Johannes Tauler
  • ハインリヒ・ゾイゼ Heinrich Seuse, Henry Suso(1295/1300 – 1366)
ハインリヒ・ゾイゼ Heinrich Seuse, Henry Suso
トマス・ア・ケンピス Thomas à Kempis

トマス主義 トミズム

教父思想、アリストテレス、新プラトン哲学、イスラム、ユダヤ思想から「トマス的総合」とよばれる独創的な思想体系を確立。真実はどこで発見されても受け入れられるべきであるという原則。形而上学とキリスト教体系を融合させる。

  • ゴルクムのヘンリー Henry of Gorkum(1386 – 1431)
  • カルトゥジオのデニス Denis the Carthusian, Denys van Leeuwen, Denis Ryckel, Dionysius van Rijkel, Denys le Chartreux(1402 – 1471)
カルトゥジオのデニス Denis the Carthusian, Denys van Leeuwen, Denis Ryckel, Dionysius van Rijkel, Denys le Chartreux

イスラム中世哲学

イスラム文化圏を中心に発達した哲学で、アラビア哲学とも。イスラム神学(カラーム)としばしば対立しつつ、アリストテレス・新プラトン主義といった古代ギリシア哲学がアラビア語への翻訳を通じて移入された。後に、これがヨーロッパに逆輸入され、ルネサンス哲学の起りにつながる。

東方イスラーム哲学

アラビア半島のみならず、ペルシアや中央アジア一帯にまで及ぶ。東方イスラームの哲学者たちは、多くのペルシアや中央アジア出身など非アラブ圏の人物が多かった。

  • アブー・ユースフ・ヤアクーブ・イブン・イスハーク・アル=キンディー أبو يوسف يعقوب ابن إسحاق الكندي, Abū-Yūsuf Yaʿqūb ibn Isḥāq al-Kindī(801 – 873頃)
アブー・ユースフ・ヤアクーブ・イブン・イスハーク・アル=キンディー أبو يوسف يعقوب ابن إسحاق الكندي, Abū-Yūsuf Yaʿqūb ibn Isḥāq al-Kindī
  • アル=ファーラービー ابو نصر محمد ابن محمد الفارابي , محمد فارابی Abū Naṣr Muhammad ibn Muhammad al-Fārābī(870頃 – 950)
アル=ファーラービー ابو نصر محمد ابن محمد الفارابي , محمد فارابی Abū Naṣr Muhammad ibn Muhammad al-Fārābī
  • イブン・スィーナー ابن سینا, پور سینا‎ / アヴィケンナ、アウィケンナ、アヴィセンナ Avicenna‎(980 – 1037)
イブン・スィーナー ابن سینا, پور سینا‎ / アヴィケンナ、アウィケンナ、アヴィセンナ Avicenna
  • アブー・ハーミド・ムハンマド・ブン・ムハンマド・ガザーリー أبو حامد محمد بن محمد الطوسي الشافعي الغزالي‎, Abū Ḥāmid Muḥammad ben. Muḥammad al-Ṭūsī al-Shāfi’ī al-Ghazālī(1058 – 1111)
アブー・ハーミド・ムハンマド・ブン・ムハンマド・ガザーリー أبو حامد محمد بن محمد الطوسي الشافعي الغزالي‎, Abū Ḥāmid Muḥammad ben. Muḥammad al-Ṭūsī al-Shāfi'ī al-Ghazālī

西方イスラーム哲学

アッバース朝が衰退・滅亡した後の12世紀-13世紀に、ムワッヒド朝下でイベリア半島を中心として盛んになる。その後のイスラム思想の展開では影響を与えず、むしろその成果は中世ヨーロッパの思想の発展に影響を与えた。

  • イブン・バーッジャ ابن باجّة‎ Ibn Bājjah, أبو بكر محمد ابن يحيى ابن الصائغ ابن باجّة التُجيبي الاندلسي السرقسطي Abū Bakr Muḥammad ibn Yaḥyā ibn al-Ṣā’igh ibn Bājja al-Tujībī al-Andalusī al-Saraqusṭī / アヴェンパーケ, Avempace(1095頃 – 1138)
イブン・バーッジャ ابن باجّة‎ Ibn Bājjah, أبو بكر محمد ابن يحيى ابن الصائغ ابن باجّة التُجيبي الاندلسي السرقسطي Abū Bakr Muḥammad ibn Yaḥyā ibn al-Ṣā'igh ibn Bājja al-Tujībī al-Andalusī al-Saraqusṭī, アヴェンパーケ, Avempace
  • イブン・トゥファイル Abu Bakr Muhammad ibn Abd al-Malik ibn Muhammad ibn Tufail al-Qaisi al-Andalusi ‏أبو بكر محمد بن عبد الملك بن محمد بن طفيل القيسي الأندلسي‎ / アブバーケル  Abubacer(1105 – 1185)
イブン・トゥファイル Abu Bakr Muhammad ibn Abd al-Malik ibn Muhammad ibn Tufail al-Qaisi al-Andalusi ‏أبو بكر محمد بن عبد الملك بن محمد بن طفيل القيسي الأندلسي‎ / アブバーケル  Abubacer
  • アブー・アル=ワリード・ムハンマド・イブン・アフマド・イブン・ルシュド أبو الوليد محمد بن أحمد بن رشد‎ /アヴェロエス Averroes(1126 – 1198)
アブー・アル=ワリード・ムハンマド・イブン・アフマド・イブン・ルシュド أبو الوليد محمد بن أحمد بن رشد‎ /アヴェロエス Averroes

ユダヤ中世哲学

  • イブン・マイムーン / モーシェ・ベン=マイモーン / マイモニデス רבי משה בן מיימון‎ Mōšéh ben Mayimōn, ابو عمران موسى ابن عبيد اللّه ميمون القرطبي الإسرائيلي‎(1135 – 1204) ​
イブン・マイムーン / モーシェ・ベン=マイモーン / マイモニデス רבי משה בן מיימון‎ Mōšéh ben Mayimōn, ابو عمران موسى ابن عبيد اللّه ميمون القرطبي الإسرائيلي‎

ルネサンス哲学

イタリアで、古代ギリシア、古代ローマの文芸が復興したことをきっかけに、神中心の中世的世界観から人間中心の新たな世界が生まれ人文主義者と呼ばれる人物が活躍した。一般に、世俗主義的で個人主義的で合理主義的な傾向をもつ。

人文主義者

ルネサンス期において、ギリシア・ローマの古典文芸や聖書原典の研究を元に、神や人間の本質を考察した。「ユマニスト」(仏: humaniste)

  • フランチェスコ・ペトラルカ Francesco Petrarca(1304 – 1374)
フランチェスコ・ペトラルカ Francesco Petrarca
ジョヴァンニ・ボッカッチョ Giovanni Boccaccio
ロレンツォ・ヴァッラ Lorenzo Valla
マルシリオ・フィチーノ Marsilio Ficino
ピエトロ・ポンポナッツィ Pietro Pomponazzi
ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ Giovanni Pico della Mirandola
デジデリウス・エラスムス Desiderius Erasmus Roterodamus
『1523年のエラスムス』(ハンス・ホルバイン作)
ニッコロ・マキャヴェッリ Niccolò Machiavelli
サンティ・ディ・ティートによるニッコロ・マキャヴェッリの肖像画
フランチェスコ・グイチャルディーニ Francesco Guicciardini
トマス・モア Thomas More
トマス・モア(ハンス・ホルバイン画、1527年)
ルドヴィーコ・アリオスト Ludovico Ariosto
L・アリオスト(ティツィアーノ筆・1510年)

神秘主義者

ニコラウス・クサヌス / ニコラウス・クザーヌス Nicolaus Cusanus
ヤコブ・ベーメ Jakob Böhme

自然哲学者

ジェロラモ・カルダーノ Gerolamo Cardano
ベルナルディーノー・テレジオ Bernardino Telesio
トマソ・カンパネッラ / カンパネラ Tommaso Campanella

懐疑思想家

  • ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne(1533 – 1592)
ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne

参考リンク

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