ギリシア初期哲学
イオニア派
紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて、イオニア地方を中心に活動したギリシア哲学における自然哲学者
知覚的な情報を元に、自然・万物の根源である「アルケー」を様々に考察した自然哲学の嚆矢
アリストテレスは彼らのことをピュシオロゴイ(physiologoi, 「自然について語る者」という意味)と呼んだ
ミレトス派
イオニア人の都市国家ミレトスの自然哲学者
- タレス Θαλής, Thalēs(BC624頃 – BC546頃)
- アナクシマンドロス Αναξιμανδρος, Anaximandros(BC610頃 – BC546)
- アナクシメネス Άναξιμένης, Anaximenes of Miletus(BC585 – BC525)
その他のイオニア派
- ヘラクレイトス Ἡράκλειτος, Hērakleitos(BC540頃 – BC480頃)
- アナクサゴラス Αναξαγορας, Anaxagoras(BC500頃 – BC428頃)
- アポロニアのディオゲネス Διογένης ο Απολλωνιάτης, Diogenes Apolloniates, Diogenes of Apollonia(BC460頃)
- アルケラオス Αρχέλαος, Archelaos(BC5世紀頃)
- ヒッポン(詳細不明)
イタリア学派
イタリア半島南部(マグナ・グラエキア)を拠点としたギリシア哲学一派の総称
主としてピュタゴラス学派やエレア派の総称として用いることが多い
イオニア学派が専ら感覚に依拠する「自然哲学」を論じたのに対して、イタリア学派は専ら数学や論理に依拠する「数理哲学」「論理哲学」を論じた
ピュタゴラス派 ピュタゴラス教団
数学の研究を重んじた派と、宗教儀礼を重んじた派のふたつがあった
- ピュタゴラス Πυθαγόρας, Pythagoras, Pythagoras(BC582 – BC496)
- クロトンのアルクマイオン Ἀλκμαίων, Alkmaion
- フィロラオス Φιλόλαος, Philolaos(BC470頃 – BC385)
- アルキタス Αρχύτας, Archytas(BC428 – BC347)
エレア派
初期ギリシアの神話への批判的精神と自由思想から形而上学をさせた
- パルメニデス Παρμενίδης, Parmenidēs(BC520頃 – BC450頃)
- クセノパネス(クセノファネス)Ξενοφάνης, Xenophanes(BC6世紀)
- エレアのゼノン Ζήνων Έλεάτης, Zeno Eleates, Zeno of Elea(BC490頃 – BC430頃)
- サモスのメリッソス Μέλισσος ὁ Σάμιος, Mélissos ó Sámios(BC470-?)
その他のイタリア派
- エンペドクレス Ἐμπεδοκλῆς, Empedoclēs(BC490頃 – BC430頃)
原子論
自然はそれ以上分割できない最小単位としての原子(アトム)から成り立つとする理論・仮説。原子の存在やその運動の説明のため、「ケノン(空なるもの・空虚)」が存在すると考えた。生成消滅しない無数の原子と無辺の空虚が真に存在し、空虚における原子の結合分離の運動がさまざまな感覚的対象の存在やその生成変化などを生じさせるとした。
- レウキッポス Λεύκιππος, Leukippos(BC.5世紀頃)
- デモクリトス Δημόκριτος, Democritus(BC460頃 – BC370頃)
ソフィストおよびソクラテス派
ソフィスト
ソフィストは教師の一種で、主に政治家や貴族の子供にアレーテ(卓越性、つまり美徳)を教えるための道具としての哲学や修辞を専門とした
- ゴルギアス Γοργίας, Gorgias of Leontini(,BC487 – BC376)
- エリスのヒッピアス Ιππίας ο Ηλείος(BC460頃)
- プロタゴラス Πρωταγόρας, Protagoras(BC490頃 – BC420頃)
- ケオスのプロディコス Πρόδικος ο Κείος’, Prodicus of Ceos(BC5世紀頃)
ソクラテス派 アテナイ学派
西洋道徳哲学(倫理学)の祖
無知の知(不知の自覚)、問答法、弁証法、アレテー(徳/卓越性/有能性/優秀性)
- ソクラテス Σωκράτης Sōkrátēs, Socrates(BC470頃 – BC399)
- アテネのクセノフォン(クセノポン) Ξενοφῶν, Xenophon(BC430頃 – BC355/354頃)
小ソクラテス派
ソクラテスの弟子たちが設立
エリス派/エレトリア派
心の中と、真理が識別したものによる心の鋭さの中に、すべての善を位置づけた。真理は否定命題で推論できず、肯定命題や単純命題によってのみできるとした
- エリスのパイドン Φαίδων, Phaidōn(BC4世紀)
- メネデモス Μενέδημος ὁ Ἐρετριεύς(BC345/44 – BC261/60)
- プリウスのアスクレピアデス Ἀσκληπιάδης ὁ Φλιάσιος, Asclepiades of PhliusBC350頃 – BC270頃)
キニク派 キュニコス(犬儒)学派
人生の目標は幸福感(ユーダイモニア)と精神的明晰さ(ἁτυφια)であり、誤った信念・不用心さ・愚かさ・うぬぼれを意味する文字通り「まやかし(τύφος)からの解放」である
自然に即した生を実践する
禁欲主義、修辞学
- アンティステネス Ἀντισθένης, Antisthenēs(BC446頃 – BC366頃)
- シノペのディオゲネス Διογένης, Diogénēs, Diogenes(BC412? – BC323)
- テーバイのクラテス Κράτης, Crates of Thebes(生没年未詳、BC325頃が全盛)
- オネシクリトゥス
- シラクサのモニモス Μόνιμος, Monimus(BC4世紀)
- デメトリオス・キュニコス Δημήτριος, Demetrius(1世紀頃)
キュレネ派
徹底的な現象主義と刹那的快楽主義
- アリスティッポス Ἀρίστιππος, Aristippus(BC435頃 – BC355頃)
- キュレネのアレテ Αρετή Κυρηνεία, Arete of Cyrene / Arate of Cyrene(BC5世紀後期 – BC4世紀初期)
- 小アリスティッポス Ἀρίστιππος, Aristippus the Younger of Cyrene(BC380頃)
- アンニケリス Ἀννίκερις, Anniceris(BC300頃)
- キュレネのアンティパトロス Ἀντίπατρος, Antipater of Cyrene(BC4世紀)
- キュレネのヘゲシアス Ἡγησίας, Hegesias of Cyrene(BC290頃)
- エウヘメロス Εὐήμερος, Euhemerus(BC4世紀後半)
- 無神論者のテオドロス Θεόδωρος ὁ ἄθεος, Theodorus the Atheist(BC340頃 – BC250頃)
メガラ派
論争術、問答法、論理学(ストア派の命題論理学の源流)、論理的な正しさを追求
- メガラのエウクレイデス Ευκλείδης ο Μέγαρα, Eukleidēs o Megara(BC450頃 – BC380頃)
- エウブリデス Εὑβουλίδης, Eubulidēs(BC4世紀頃)
- スティルポン(スティルポーン)Στίλπων, Stilpōn, Stilpo(BC360頃 – BC280頃)
- ディオドロス・クロノス Διόδωρος Κρόνος, Diodorus Cronus(BC284頃没)
- メガラのピロン Φίλων, Philo the Dialectician(300BC)
アカデメイア派 初期プラトン学派
プラトンが学園を開設した場所が「アカデメイア」
イデア論:超越的で完璧な原型が存在して、それに対応する日常的な個々のものは原型の不完全な模造にすぎない
- プラトン Πλάτων, Plátōn, Plato(BC427 – BC347)
古アカデメイア派 古アカデミー派
真理の表現として現れた学説の陳述や注釈に専心
- スペウシッポス Σπεύσιππος, Speusippus(BC407頃 – BC339)
- ポントスのヘラクレイデス(ヘラクリデス)Heraclides Ponticus(BC387 – BC312)
- ピュラのメネデモス Μενέδημος, Menedemus of Pyrrha(BC350頃)
- クニドスのエウドクソス Εὔδοξος ὁ Κνίδιος, Eúdoxos ho Knídios, Eudoxus of Cnidus(BC400頃 – BC350頃)
- オプースのピリッポス Φίλιππος ό Όπούντιος, Philippus of Opus
- クセノクラテス Ξενοκράτης, Xenokratēs, Xenocrates(BC396 – BC314頃)
- クラントル Κράντωρ, Κράντορος, Crantor(BC276/5没)
- ポレモン Πολέμων, Πολέμωνος, Polemon(BC314 – BC270)
- アテナイのクラテス Κράτης ο Αθηναίος, Crates of Athens(BC268-265の間に没)
中期アカデメイア派 中アカデミー派
アカデメイア派懐疑主義
- アルケシラオス Ἀρκεσίλαος, Arcesilaus(BC316/315頃 – BC241/240頃)
- キュレネのラキュデス Λακύδης ὁ Κυρηναῖος, Lacydes of Cyrene(BC205没)
- フォキス(フォカイア)のテレクレス Τηλεκλῆς, Tēleklês, Telecles of Phocis or Phocaea(BC2世紀)
- エウアンドロス Εὔανδρος, Eúandros,Evander / Euander(BC2世紀)
- ペルガモンのヘゲシノス Ἡγησίνους, Hēgēsínous, Hegesinus of Pergamon(BC2世紀)
新アカデメイア派 新アカデミー派
真理性そのものに関心をもち、おおむね批判的・懐疑的傾向をもつようになった
- カルネアデス Καρνεάδης, Carneades, Karneades(BC214 – BC129)
カルネアデスの板(カルネアデスの舟板)
- クレイトマコス Κλειτόμαχος, Kleitómakhos, Clitomachus / Cleitomachus(BC187/6 – BC110/9)
- カルマダス Χαρμάδας, Charmides (Χαρμίδης), Charmadas(BC168/7 – BC103/91)
- ラリッサのフィロン Φίλων ὁ Λαρισσαῖος, Philon ho Larissaios, Philon of Larissa(BC159/8 – BC84/3)
末期アカデメイア派
続アテナイ学派 ヘレニズム哲学
前4紀末から前1世紀までのヘレニズム時代のギリシア哲学。また、これを継いだ6世紀までのローマ哲学を含む場合もある
ペリパトス派 逍遥学派
物の究極的基盤を理解するために実験が必要
人生の目的は有徳な行動からくる幸福
有徳な行動は超過と不足の間にある中庸を保つことからなる
- アリストテレス Ἀριστοτέλης, Aristotelēs(BC384 – BC322)
- テオプラストス Θεόφραστος, Theόphrastos, Theophrastus(BC371 – BC287)
- ランプサコスのストラトン Στράτων ὁ Λαμψακηνός, Strátōn ho Lampsakēnós, Strato of Lampsacus(BC335 – BC269)
- トロアスのリュコン Λύκων, Lýkōn, Λύκωνος, Lyco of Troas(BC299頃 – BC225頃)
- ケオスのアリストン Ἀρίστων ὁ Κεῖος, Aristo of Ceos(BC225頃)
- クリトラオス Κριτόλαος Kritolaos, Critolaus(BC200頃 – BC118頃)
- テュロスのディオドロス Διόδωρος, Diodorus of Tyre(BC2世紀後半)
- エリュムネウス Ἐρυμνεύς, Erymneus(BC110頃)
- ロドスのエウデモス Εὔδημος, Eudemos, Eudemus of Rhodes(BC370頃 – BC300頃)
- タランタスのアリストクセノス Ἀριστόξενος ὁ Ταραντίνος, Aristoxenus of Tarentum(BC375 – 335)
- ディカイアルコス Δικαίαρχος Dikaiarkhos, Dicaearchus of Messana(BC370/350頃 – BC323頃以降)
- ソロイのクレアルコス Kλέαρχoς ὁ Σολεύς, Klearkhos ho Soleus, Clearchus of Soli(BC4世紀 – BC3世紀)
懐疑学派 懐疑主義
独断や断定を退け、あらゆる事柄についての積極的な判断・主張を控える立場
心の乱れの原因となる判断を停止すること(エポケー)で得られる心の平静(アタラクシア)を得ることができる
古懐疑派 ピュロン主義
- エリスのピュロン Πύρρων, Pyrrōn, Pyrrho(BC360頃 – BC270頃)
- プリウスのティモン Τίμων ὁ Φλιάσιος, Tímōn ho Phliásios, Τίμωνος, Tímōnos (BC320 – BC230)
新懐疑派
- アイネシデモス Αἰνησίδημος, Ainêsidemos, Aenesidemus(1世紀)
- アグリッパ Ἀγρίππας, Agrippa(1世紀末)
- セクストゥス・エンピリクス Σέξτος Ἐμπειρικός, Sextos Empeiricos, Sextus Empiricus(2世紀後半)
ストア派 ストア哲学
知者(道徳的・知的に完全な人)は、判断の誤りから生まれる破壊的な衝動などに苛まされることはない
世界の統一的な説明を形式論理学、非二元論的自然学、自然主義的倫理学によって構築
前期ストア派
- キプロスのゼノン Ζήνων Zēnōn ,Zeno of Citium(BC335 – BC263)
- キオスのアリストン Ἀρίστων ὁ Χῖος Ariston ho Chios, Aristo of Chios(BC260頃)
- カルタゴのヘリッロス
- アッソスのクレアンテス Κλεάνθης, Cleanthes(BC330 – BC232)
- ソロイのクリュシッポス Χρύσιππος ὁ Σολεύς, Chrysippus of Soli(BC280頃 – BC207頃)
- バビロンのディオゲネス Διογένης Βαβυλώνιος, Diogenes Babylonius, Diogenes of Babylon, Diogenes of Seleucia (BC230 – BC150/140)
- タルソスのアンティパトロス Ἀντίπατρος ὁ Ταρσεύς, Antipater of Tarsus(BC210 – BC129)
中期ストア派
- ロドスのパナイティオス Παναίτιος Panaitios, Panaetius(BC185 – BC109)
- アパメアのポセイドニオス Poseidonios of Apameia (ὁ Απαμεύς)(BC135頃 – BC51)
- ストア派のディオドロス(BC120頃 – BC59)
後期ストア派
- マルクス・ポルキウス・カト・ウティケンシス Marcus Porcius Cato Uticensis, Cato the Younger(BC94 – BC46)
- 小セネカ、ルキウス・アンナエウス・セネカ Lucius Annaeus Seneca(BC1頃 – 65AD)➡折衷学派/折衷主義
- ガイウス・ムソニウス・ルフス Gaius Musonius Rufus, Μουσώνιος Ῥοῦφος(30頃 – 101頃)
- エピクテトス Επίκτητος, Epiktētos(50頃 – 135頃)
- ヒエロクレス (2世紀)
- マルクス・アウレリウス・アントニヌス Marcus Aurelius Antoninus(121 – 180)
ローマ皇帝(五賢帝の一人)
エピクロス派
真の快とは、精神的なものであって徳と不可分であり、節制に基づく、心の平安である
「パンと水さえあればゼウスと幸福で勝つこともできる」
- エピクロス Επίκουρος, Epikouros(BC341 – BC270)
- ランプサコスの小メトロドロス Metrodorus of Lampsacus, Μητρόδωρος Λαμψακηνός, Mētrodōros Lampsakēnos(BC331 – BC278)
- シドンのゼノン Ζήνων ὁ Σιδώνιος, Zeno of Sidon(BC150頃 – BC75頃)
- ガダラのピロデモス(フィロデモス)Φιλόδημος Philodēmos, Philodemus(BC110頃 – BC30頃)
- ティトゥス・ルクレティウス・カルス Titus Lucretius Carus(BC99頃 – BC55)
折衷学派 折衷主義
一つの教義だけを採用するのではなく既存の哲学的信念のうちからその教義が最も合理的だと思えるものを選んでくるような哲学体系
- マルクス・テレンティウス・ウァッロ Marcus Terentius Varro(BC116 – BC27)
- マルクス・トゥッリウス・キケロ Marcus Tullius Cicero(BC106 – BC43)
- 小セネカ、ルキウス・アンナエウス・セネカ Lucius Annaeus Seneca(BC1頃 – 65AD)➡後期ストア派
新ピュタゴラス派 新ピタゴラス主義
ギリシア哲学に宗教的要素をもたらそうと試みた
魂を浄化するため禁欲生活を送ることで神を崇拝し、身体的快楽やあらゆる感覚的刺激を無視した
- ニギディウス・フィグルス Pub lius Nigidius Figulus(BC98頃 – BC45)
- テュアナのアポロニオス Ἀπολλώ νιος ὁ Τυανεύς, Apollōnios ho Tyaneus (40 – 120)
- ガデイラのモデラトス(ガデスのモデラトゥス)Μοδερᾶτος, Moderatus(1世紀)
- ゲラサのニコマコス Nicomachus, Νικόμαχος(60頃 – 120頃)
- アパメアのヌメニオス Νουμήνιος ὁ ἐξ Ἀπαμείας, Noumēnios ho ex Apameias, Numenius Apamensis(2世紀後半)
中期プラトン学派 中期プラトン主義 中期プラトニズム
プラトニズムにストア主義や逍遥学派の教義を導入
- アスカロンのアンティオコス Άντίοχος ὁ Ἀσκαλώνιος(BC125 – BC68)
- アレクサンドリアのフィロン Philon Alexandrinus, יוסף בן פילון האלכסנדרוני(BC20/30? – AD40/45?)➡古代ユダヤ哲学/ヘレニズム・ユダヤ教
- プルタルコス Πλούταρχος, Plutarchus(46頃 – 119以降)
- アルビノス Ἀλβῖνος Albinos, Albinus(2世紀頃)
- アルキノオス Ἀλκίνοος Alkinoos, Alcinous(2世紀頃)
- アッティコス Atticus(175頃)
- テュロスのマクシモス Μάξιμος Τύριος, Maximus of Tyre(2世紀後半)
- アパメアのヌメニオス Νουμήνιος ὁ ἐξ Ἀπαμείας, Noumēnios ho ex Apameias, Numenius Apamensis(2世紀後半)
- ロンギヌス Cassius Longinus, Κάσσιος Λογγῖνος(213 – 273)
- 異教徒のオリゲネス Origen the Pagan, Ὠριγένης(3世紀初期)
古代ユダヤ哲学 ヘレニズム・ユダヤ教
ギリシア哲学の知識をユダヤ教思想の解釈に適用
- アレクサンドリアのフィロン Philon of Alexandria, יוסף בן פילון האלכסנדרוני(BC20/30? – 40/45AD?)➡中期プラトン学派/中期プラトン主義/中期プラトニズム
ヘレニズム・キリスト教 アレクサンドリア学派
アレクサンドリアを中心とするキリスト教神学の一派。3~5世紀に栄えた。
- アレクサンドリアのクレメンス、ティトゥス・フラウィウス・クレメンス Titus Flavius Clemens(150? – 215?)
- オリゲネス Origenes Adamantius(185頃 – 254頃)
新プラトン学派 新プラトン主義 ネオプラトニズム
万物は一者から流出したもの(流出説)
存在の極致は万物の根源である一者つまり善
美徳と瞑想によって魂は力を得て自らを上昇させ一者との合一に至る
- アンモニオス・サッカス Ἀμμώνιος Σακκᾶς Ammōnios Sakkas, Ammonius Saccas(3世紀前期)
- プロティノス(プロチノス) Πλωτῖνος, Plotinus, Plotinus(205? – 270)
- アメリオス Ἀμέλιος, Amelius(3 世紀後半)
- テュロスのポルピュリオス Πορφύριος, Porphyry of Tyre(234 – 305)
- カルキスのイアンブリコス Ἰάμβλιχος, Iamblichos, Iamblichus(245 – 325)
- アパメアのソパトロス Σώπατρος ὁ Ἀπαμεύς, Sopater of Apamea(337以前に没)
- ソシパトラ Σωσιπάτρα, Sosipatra
- アイデシオス Αἰδέσιος, Aedesius(355没)
- デクシッポス Δέξιππος, Dexippus(350頃)
- クリュサンティオス Χρυσάνθιος, Chrysanthius of Sardis(4世紀)
- フラウィウス・クラウディウス・ユリアヌス Flavius Claudius Julianus(331/332 – 363)
ローマ皇帝
- サルスティオス Saturninius Secundus Salutius(活動期 355 – 367)
- エフェソスのマクシモス Μάξιμος ὁ Ἐφέσιος, Maximus of Ephesusc(310頃 – 372)
- ミュンドスのエウセビオス Εὐσέβιος, Eusebius of Myndus(4世紀)
- アントニノス Ἁντωνῖνος, Antoninus(4世紀)
- ヒュパティア Ὑπατία, Hypatia(350-70頃 – 415)
- アテナイのプルタルコス(ネストリオスの子プルタルコス)Πλούταρχος ὁ Ἀθηναῖος, Plutarch of Athens(431/432没)
- アンブロシウス・テオドシウス・マクロビウス Ambrosius Theodosius Macrobius(400頃)
- アスクレピゲニア Ἀσκληπιγένεια(430 – 485)
- ヒエロクレス Ἱεροκλῆς ὁ Ἀλεξανδρεύς, Hierocles of Alexandria(430頃活躍)
- シュリアノス Συριανός, Syrianus(437没)
- ヘルメイアス Ἑρμείας ἐκ Φοινίκης, Hermeias ek Phoinikes, Hermias(410 – 450)
- アイデシア Αἰδεσία, Aedesia(5世紀)
- プロクロス Πρόκλος, Proklos, Proclus(412 – 485)
- アンモニオス・ヘルメイウ Ἀμμώνιος ὁ Ἑρμείου, Ammonius Hermiae(440頃 – 520頃)
- アスクレピオドトス Ἀσκληπιόδοτος, Asclepiodotus(5世紀後半)
- マリノス Μαρῖνος ὁ Νεαπολίτης, Marinusborn(440頃生まれ)
- ヘギアス Ἡγίας, Hegias(5世紀 – 6世紀)
- アレキサンドリアのイシドロス Ἰσίδωρος ὁ Ἀλεξανδρεύς, Isidore of Alexandria, Isidorus(450頃 – 520頃)
- ダマスキオス Δαμάσκιος Damaskios, Damascius(462頃 – 538頃)
- キリキアのシンプリキオス Σιμπλίκιος ὁ Κίλιξ, Simplicius of Cilicia(490 – 560)
- プリスキアノス Πρισκιανός ο Λυδός Prīskiānós ho Lȳdós, Priscianus Lydus, Priscian of Lydia, Priscianus(6世紀)
- オリュンピオドロス Ὀλυμπιόδωρος ὁ Νεώτερος, Olympiodorus the Younger(495頃 – 570)
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