業種別かんたんシャープレシオ【2021年3月】に更新しました

プロジェクトファイナンス(Project Finance)- ビジネスモデル体系

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構成要素

  • エクイティ(事業のインベスターによる出資)
  • デット(金融機関による融資)

プロジェクト関連契約(Project Contracts)

  • 事業協定(Project Agreement)
    • オフテイク契約
      • オフテイカーが一定の価格で長期にわたって、事業が生み出す製品を購入する契約
    • 公共事業契約
      • 公共事業施設の建設・運営について、公共契約機関とプロジェクトカンパニーが締結する契約
  • 再委託契約
    • プロジェクトカンパニーが直接外部企業との間で、事業が生み出す製品の販売やインフラの提供を再委託する契約

注)公共契約機関(Contract Authority)
政府中央官庁、地域・州政府、県・市政府、その他の公共機関・公的機関

ストラクチャー

  • プロセスプラント事業
    • 事業の原材料に一定の処理が施され、最終的な製品が生み出される
  • インフラ事業
    • 経済インフラの民営化(港湾、空港など)
    • PPP(Public Private Partnerships)
      • コンセッション(Concession)
        • インフラ投資資金は完成後のユーザ課金により回収
      • PFI(Private Finance Initiative)
        • 施設整備と運営コストを公共契約機関がサービス対価として支払う

プロジェクトファイナンスを利用する際のデメリット

  • 企業全体の与信を前提にしたコーポレートファイナンスの方が、よりシンプル・迅速・低コストで融資を受けることができる
  • プロジェクトファイナンスはD/Eレシオが相対的に高いため、ハイ・レバレッジのリスク(貸し倒れ、デフォルト)に慎重に対応するため、より入念なデューデリジェンスを必要とする
  • プロジェクトファイナンスはハイ・レバレッジのリスクが高いため、短期的に発生する問題に耐えられるだけの頑強性(Robustness)を準備しておくことが必要になる
  • プロジェクトファイナンスはハイ・レバレッジのリスクが高いため、貸し手(レンダー)はプロジェクトカンパニーの事業運営を常にモニタリングしていなければならない
  • 貸し手(レンダー)の常時モニタリングは、インベスターにとって経営の独立性と自由度が低くなることを意味している

プロジェクトファイナンスを利用する際のメリット

インベスターにとってのメリット

  • ハイ・レバレッジを可能にする
  • 資金調達コストの縮減
  • 借入限度額の増加
  • 投資リスクの限定
  • リスク分散
  • 対インベスターの地位向上
  • 異業種パートナーシップ
  • 長期資金の調達
  • 信用力の向上
  • インベスター間の意思決定管理
  • タックスベネフィット(タックスシールド)
  • オフバランス化

オフテイカーや公共契約機関にとってのメリット

  • 安価な製品たサービスの安定供給
  • 公共インフラへの追加的投資
  • キャピタル・アット・リスク(Capital at Risk)
  • 初期投資費用の低減
  • 第三者によるデューデリジェンス
  • 透明性
  • 追加的な対内投資
  • 金融市場の発展
  • 技術移転

プロジェクトファイナンスのアクター

  • スポンサー
  • 二次的な出資者
  • 公共セクター
  • アドバイザー
  • 共同事業体(JV)
  • プロジェクトカンパニー

プロジェクトファイナンスの市場

  • 商業銀行
  • ボンド
  • 銀行以外の貸し手
  • その他の資金調達ソース
    • 劣後デット
    • メザニンデット
    • リースファイナンス
    • ベンダーファイナンス
    • イスラム金融
  • 比較的新しいモデル
    • 規制されたアセット・ベースド・ファイナンス(RAB)
    • アウトプット・ベースド・エイド(OBA)
    • ソーシャル・インパクト・ボンド(SIBs)
    • タックス・インクリメント・ファイナンス(TIF)

プロジェクトファイナンスにおけるレンダーの業務

  • 商業銀行
  • ボンドの発行

事業協定

  • 事業期間の決定
    • 事業施設の耐用年数
    • インベスターのアフォーダビリティ
    • デットの返済期間
    • 投資回収期間
    • 残存価値
    • 事業内容の柔軟性
    • 大規模修繕と更新
    • 減価償却期間
    • 変更可能な事業期間の割合と部分
  • オフテイカー・公共契約機関による契約モニタリング
    • 設計と建設のモニタリング
    • 運営のモニタリング
    • 再委託契約のモニタリング
    • 資金調達のモニタリング
  • 契約履行保証
  • 損害賠償事由
  • 免責事項
  • 救済事由
  • 事業協約の解除
  • 所有権の変更
  • 紛争解決

その他の契約

  • 建設契約
  • O&M契約/メンテナンス契約
  • ビルサービス契約
  • 原料供給契約
  • 保険契約
  • 事業用地のリース/その他の使用権
  • 許認可
  • 再委託契約
  • 下請企業に対する親会社の保証(PCG)
  • 直接協定

プロジェクトファイナンスのリスク

コマーシャルリスク

  • 建設リスク(Construction Risk)
  • 収入リスク(Revenue Risk)
  • 運営リスク(Operating Risk)
  • 原料供給リスク(Input-Supply Risk)
  • 保険対象外リスク(Uninsured Risk)
  • 環境リスク(Environment Risk)
  • 残存価値リスク(Redisual Value Risk)

マクロ経済リスク

  • 金利変動リスク
  • 物価変動リスク
  • 為替変動リスク
  • リファイナンスリスク

政治リスク

  • 法令変更リスク
  • 投資リスク
  • 広義の政治リスク
    • 契約履行拒絶
    • 裁判
    • 強制収用
  • サブソブリン・リスク

クレジットリスクの改善施策

  • 建設リスクの分離
  • メザニンデット
  • スタンバイ・ファイナンス
  • ブレンディッド・テナー
  • 増資

事業のファイナンシャル・ストラクチャリングと文書

資金調達ストラクチャー

  • エクイティの構造
    • EqIRR
    • ブレインディッドEqIRR
  • デットカバーレシオ
  • D/Eレシオ
  • デットサービス計画
  • 金利/手数料
  • 追加コスト
    • 利払に対する源泉徴収税
    • 規制関連コスト(マンデトリーコスト)

ファイナンシャルモデル

ドキュメンテーション

  • タームシート
  • 建設期間:デットのドローダウン
  • 運営期間:キャッシュフローの管理
  • 報告義務
  • 融資契約の解除と期限前返済
  • 担保
  • 貸出先行条件
  • 表明/保証
  • コベナンツ
  • 許可/権利放棄・変更
  • 期限の利益の喪失事由
  • レンダーによる意思決定過程
  • 債権者問題
    • 金利スワップ・プロバイダー
    • 固定金利の提供者
    • 異なる担保権を有するレンダー
    • リースの供与者
    • 融資不能
  • 適用法と裁判管轄
  • リファイナンス
  • エクイティの譲渡

プロジェクトへの外部支援

公共セクターによる事業への財政支援

  • 融資
    • メザニンデット
    • スタンドバイ・ファイナンシング
    • リファイナンス
    • 政策銀行/開発銀行
    • クレジットギャランティ・ファイナンス
  • 補助金等
    • キャピタル・グラント
    • VGF
    • 部分建設
    • 補完投資
  • 債務保証
    • フル・デットギャランティ
    • ファーストロス・デットギャランティ
    • パリパス・デットギャランティ
    • デット・アンダーピニング
  • 収入支援
    • 最低収入保障(MRG)
    • 料金補助
  • 公的プロジェクトカンパニー

輸出信用機関(ECA)

  • 事業に係る資本設備を当該国から輸出する際に、ローンまたは財務リスク・政治リスクをカバーする保険・保証を提供する機関

開発金融機関(DFI)

二国間開発金融機関(二国間DFI)

  • 当該国外で実施される事業のために、アンタイドローンまたは政治リスクをカバーする保険・保証を提供する機関

多国間発金融機関(多国間DFI)

  • 世界銀行
  • IFC
  • IDA
  • MIGA
  • アジア開発銀行
  • アフリカ開発銀行
  • 欧州復興開発銀行
  • 欧州投資銀行
  • 米州開発銀行
  • 北欧投資銀行
  • イスラム開発銀行
  • ユーラシア開発銀行
  • アンデス開発公社(CAF)
  • 北アメリカ開発銀行
  • 中米経済統合銀行(CABEI)

ビジネスモデル体系(概要)

ClassBlock説明
ターゲット
Target
顧客セグメント
Customer Segments
企業が関わろうとする顧客を明確にする
(顧客としないセグメントは無視する)
顧客との関係
Customer Relationships
顧客獲得・顧客維持・販売拡大の3点について、
顧客とどのような関係を構築したいか
チャネル
Channels
顧客セグメントとのコミュニケーションの方法
顧客セグメントに価値を届ける方法
バリュー
Value
価値提案
Value Propositions
対象顧客に対して、企業が提供できるベネフィットの総体
顧客が必要とする製品とサービスの組み合わせ
ケイパビリティ
Capability
リソース
Key Resources
ビジネスモデルの実行に必要な経営資源の明確化
リソース獲得に必要な対価と収益の流れの相対的関係
主要活動
Key Activities
価値提供するために欠かせない活動
製造・問題解決・プラットフォーム・ネットワーク
パートナー
Key Partners
どのリソースをサプライヤーから得ているか
どの主要活動をパートナーが行っているか
収益モデル
Profit Models
コスト構造
Cost Structure
ビジネスモデルの運営にあたって発生する全てのコスト
収益の流れ
Revenue Streams
企業が顧客セグメントから生み出すキャッシュフロー
顧客が支払いたいと思っている対象と望む支払方法

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