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予算の諸概念 Budgeting Concepts

予算の諸概念 Budgeting Concepts マネジメント
予算の諸概念 Budgeting Concepts

予算の諸概念 Budgeting Concepts

概要

大抵のビジネスパーソンなら、最低でも非公式な形で予算について知っていることがあるだろう。仕事をしていてしばしば目にすることもあるだろうし、何かをやろうとして、それが「予算」に入っていないからできない、という思いをしたことが一度や二度はあるはずだからだ。

予算とは、予算期間が始まる前までに策定/編成が済まされているもので、大抵は将来予測や仮定に基づいて作成されている。しかし、予算は、何がなされるのかを厳しく制限することを主目的として作成されるものではない。

予算は、単なる計画ツールであって、自社における事前に練られたゴールや目標を達成するために、従業員の皆がフォローするべきガイドラインなのである。

予算編成プロセスは、自社内の計画プロセスと密接にリンクしている。来る予算期に備えて予算編成がなされるためには、主要な計画上の経営判断が必要とされる。

予算編成にあたり、経営者が事前に作成していた前期の短期計画の修正を余儀なくさせるかもしれない。

予算編成作業によって、計画数量が明瞭になり、経営判断で短期計画を改訂する事態になるかもしれない。

予算や短期計画が承認された後、予算期間が始まれば、その予算を用いて、「予算統制」や「フィードバック」が期中で行われるようになる。

「予算(budget)」「計画(plan)」の言葉の使い分けは、学問でも実務でもあまり明確ではない。あくまで筆者の個人的感覚に頼らざるを得ないが、「計画」の方が広義で、❶行動計画(アクションプラン)と❷実数・計数による定量的表現の両方を含むことが多い。時には❶のみの場合もある。「予算」の方は、❶を含むこともあるが、❷が必須である点が異なる。特に、全部または一部の財務諸表のフォーマットによる数値的表現を含むことが前提となっていることが多い。

時間軸の方も、「計画」は、長期経営構想(10数年単位)、中期計画(3~5年程度)、短期計画(1年以内)と多様的だが、「予算」は、年度予算の形が最頻出で、それを分割する形で半期・旬期・月次・週次などの期間別予算の形で編成されることが多い。

コロケーションに合う述語の使い分けが最も難しい。筆者自身の実務とコンサルテーション経験では、意識的に、「計画」は「策定」する「予算」は「編成」するどちらとも判別しにくい場合は「作成」する、という使い分けをできるだけ心掛けてきた。社内言葉が既定義済みのクライアントは別として。ご参考まで。

計画と予算と業績評価の関係 Planning, Budgeting & Performance Evaluation

予算の有益性 Advantage of Budgeting

予算管理の時間軸 Time Frames for Budgeting

予算編成の方法論 Methods of Developing the Budget

予算編成プロセスへの参加者 Participants in the Budgeting Process

予算編成プロセス Budget Developing Process

予算編成プロセスのベストプラクティス Best Practice Guidelines for the Budget Process

予算スラックと目標の一致 Budgetary Slack & its Impact on Goal Congruence

責任中心点と管理可能コスト Responsibility Centers & Controllable Costs

標準原価を用いた予算管理 Standard Costs Used in Budgeting

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予算管理 Planning/Budgeting/Forecasting 体系

1戦略的計画Strategic Planning
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